A列車で行こう10 予想

時代は「脱・子供騙し」のアカデミックライセンスへ:リコー/日経ウーマン/千葉県文書館/河川環境管理財団/忘れ物は都営地下鉄/究極の『土木ゲー』を目指せ。

DATT-A9DARX時の砂場

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翻訳結果についてのおことわり(in Japanese)

最終更新:2025年6月16日



忘れ物は都営地下鉄

~探しにくいものですか~

「車両キット2nd」で325車両を誇る「A列車で行こう9」(A9)に都営地下鉄車両が1形式も入っていないことをご存知でしたか。タイトルの「A列車」は地下鉄「グループ色」には東京の地下鉄全路線のカラーが用意されているのに車両がない。まったくのごあいさつとしかいいようがありません。あまりにも不自然なので、よもや都営地下鉄は古くて暗くて混んでいて嫌いだからというメーカーの人の個人的な恨みで収録されていないのではないかなどと勘ぐってしまいそうになります。あるいは都営地下鉄の沿線では住宅事情がよろしくないので「A列車で行こう9」をプレーできるようなタワー型の大きなPCを持つ顧客は見込めないだろうということなのでしょうか。

わたしたちは目先のものに奪われそこにないものについて(なにがないのかを)考えることができなくなりがちです。325車両もあるのに都営地下鉄の車両が1形式も入っていないとは思ってもみようとしません。収録された車両と、じぶんが知っている車両だけを気にして、どんな車両が未収録なのかを網羅的に調べようなどという面倒なことはしたがりません。ましてや、じぶんが好きな車両のことしか考えず、このソフトが全体としてどんな車両のラインアップになっていればよいのかといったことなど考えようともしません。悪い意味で、わたしたちがこうだから都営地下鉄が未収録のままなのだともいえます。このメーカーは応えやすい要望にはよく応えるので、わたしたちが変わればソフトは変わります。たぶん。

~はいつくばるのもよくある話で~

未収録車両一覧はこちら


究極の『土木ゲー』を目指せ

日本語では「土木工学」ですが英語では「シヴィル・エンジニアリング」。岩倉使節団の一員だった久米邦武の当初の認識のように、「土木」といえば「ショベルカーやダンプカーなどの建設用の重機(建機)」あるいは「土と木で堤防や橋をつくること」という即物的なイメージしか持たない人は現代でも多いでしょう。市民の生活が成り立つように社会資本を整備すること、それによって市民による社会を成り立たせること。ゲーム「A列車で行こう」シリーズが取り上げるテーマは、実はシリーズの第1作から一貫して「原野を貫く遠大鉄道の敷設」でした。演出や設定は作品ごとに変遷していますが、線路を直線距離で遠くまで引くことにインセンティブを与えるコンセプトは変わっていません。その最初期に活躍するのは民間資本ではなく屯田兵や工兵隊。戦うべき相手は人間ではなく、むき出しの厳しい自然だったのです。囚人が動員された歴史もあります。「シヴィル・エンジニアリング」とは、逆説的ですが『市民ならざる者』という外的な視点から遂行されるものなのです。PS4版「A列車で行こうExp.+」の初回版に同梱された「攻略サポートガイド」の「解決してあげましょう」「人々の生活をデザインしましょう」という1節は、あながち荒唐無稽とも言い切れません。鉄砲は種子島に伝来しましたが、第九とソーセージは習志野に伝来しました。株式会社アートディンクの創業の地でもある習志野には、いまでも学ぶべきことがたくさん眠っているとは思いませんか。

「もはや完璧となったファイナルの次のA10(?)は全く予想できない」とは、まったくのごあいさつ。思考停止の古参ユーザーと未熟な子どもが結託してのたまう「箱庭」に甘んじるなかれ。ダイナミクスこそゲーム。急転回した内外の情勢下30年ぶりの国内への回帰と「高付加価値化」が求められる昨今、「脱・子供騙し」のアカデミックライセンスで学校に売りつけることができるレヴェルの「エデュティメント」「シリアスゲーム」へ。「鉄道模型の代わり」という子どもの思い込み「ゲームソフトは子どもの玩具」という古い大人の決めつけをいまこそ打ち破るべき。いまや16,800円や9,680円もする売り切りのゲームソフトを買えるだけの購買力が子どもにはありません。親の購買力にも不安があるいま、ゲームソフトは学校に買ってもらうべき。本作の作者のインタビューではことあるごとに「どうすれば子どもに届けられるのか」と悩み続けているようすがありますが、その解決法はいたって簡単。創業者らの母校である日大の付属校学校にタダ同然でバラまけばよいのです。模試しかり。英語教育しかり。いろいろな企業がそういうふうにして新しい市場を生み出してきました。忍者を叩くゲームより電車を走らせるゲームのほうが『平和』だとは思いませんか? 「マウスの練習ができる」「算数のダイヤグラムの単元に対応」と称するだけで小学校向けに、「プログラミング的思考を含む情報活用能力を育成」を謳えば高校向けになります。OBとして母校の在校生に内緒で(?)テストプレイを頼んだり口コミを投稿させたり(?)するのでなく、正々堂々とソフトを学校に配ればいいのですよ

※諸説あります。

「A列車で行こう9」や「A列車で行こうExp.」というゲームソフトを初めて買う中高生くらいの人は、自分が買ってすぐ「A列車で行こう10」が発売されたらどうしよう(続けてA10も買えるほどのお金はないよ!)という心配から「A10の発売はいつですか」という言葉足らずな質問をする場合があります。「A10の発売はいつですか」という言葉足らずな質問の背景を丹念にくみとって「A9未プレイでA10をいきなりプレイできると思うなよ」「今のうちに大急ぎでA9をプレイしておけば『リアルタイムで楽しんだ!』と後々まで自慢できるよ」といった新しい視点(長期的な視野)を示してあげることが大人には期待されています。

業界の慣習として、新作は発売予定の3か月(季節1つ分)以上前に発表(できれば開発に着手した段階で「鋭意開発中」であると公表)するのが一般的ですが、業界の慣習をまったく守らないメーカーも存在します展示会での発表から発売日までの「ティザー」がどれほど大事か、わかっていないのでしょう。PC(Windows)に関して大きなイベント(ゲームソフトのメーカーが新作を発表するきっかけになるようなWindowsの仕様変更など)は予定されていないようですが、家庭用ゲーム機ではSwitch2の発売を控え、シェアを維持したいPS5からも新作ソフトが続くのではないでしょうか。いずれのプラットフォームでも「4K対応の新作」が渇望されていますので、何らかの有利な待遇で本作がリリース可能ではないでしょうか。あなたにとってゲームは遊びでも、ゲームソフトを開発・発売するのは遊びではありません。為替レートや関税の動向にも大きく左右されます。日ごろから経済ニュースをしっかり見ておきましょう。新作を待ちわびる時間。プライスレス。


まだ見ぬ「A列車で行こう10」を求める3つの方法

「まだ見ぬ「A列車で行こう10」を求める3つの方法」とは、誰も見たことのない斬新さや意外さ誰もが納得するバランスを同時に備えた新製品を追求するための考え方です。製品開発にはトレードオフつきものです。メーカーに任せきりでなくユーザーの立場からも考えてみましょう。

  1. 医学的かつ教育的見地から「A9」の色彩に関する問題を解消することが必要
  2. 客観的基準により過去の名車を遡及収録することが必要。
  3. すべてのカテゴリーを配る『真の八方美人』になることが必要。

ここに挙げた3つの方法を無視しても「A列車で行こう10」はできるでしょうが、それでは「まだ見ぬ」ものにはできないでしょう。斬新さのない「A列車で行こう10」を、あなたは「A列車で行こう10」と認めますか。そもそもあなたは望みますか。

色彩設計をプロに任せよ

現行の「A列車で行こう9」は美術のプロの手による色彩設計や色の監修をまったく受けていないと見受けられます。モデルに忠実な色にするにしてもドラマチックな色彩で演出するにしても、作品全体を通しての色彩設計が必要です。車両や建物ごとに色調がばらばらのままでは作品として成立しません。

バランス感覚を持て

1日に6923万人が利用するニッポンの鉄道。鉄道は趣味人だけのものではなく公共性が高い存在です。鉄道車両の中には地域のシンボルになっている名車もたくさんあります。「A列車で行こう」というゲームが多くの人から支持されるには、地域性と時代に最大限の目配りをした車両のラインアップにすることが欠かせません。優れた鉄道車両に与えられる賞など、既に確立された評価を無視してはなりません。授賞の対象にならない一般的な車両についても合理的で一貫した基準のもとでラインアップを決めることが望まれます。鉄道は一朝一夕にできているものではありません。目先の新製品が注目されるようにと焦るあまり奇をてらうのでなく、常識的な判断を積み重ねることが重要です。

鉄道に視点を置け

鉄道という情景を構成する要素は多岐にわたります。単に車両がリアルなだけでは不十分で、周辺の情景もリアルに見えることが要求されます。ただ、都市そのものをテーマにした他社の作品とは違い、本作のテーマはあくまで鉄道です。本作ではあくまで視点を鉄道に置き、駅や線路の周辺を特に詳細に描くことが効果的でしょう。「A列車で行こう9」の「建物キット」のように建物の種類をむやみに増やしたり鉄道と無関係なアイテムを無駄に充実させるのでなく、線路沿いの柵や雑草、線路そのもの、架線柱の種類、橋りょうの種類や色にバリエーションを持たせることが望まれます。逆に、雨量や風速については単なる情景ではなく鉄道の運行に影響を与えるパラメータとしてゲームのダイナミズムに組み込まれてほしいものです。現行の「A列車で行こう9」およびPS4版「A列車で行こうExp.」のキービジュアル(パッケージのおもて面)に鉄道がまったく描かれていないのには開いた口が塞がりません


「A列車で行こう10」(A10)への期待

項目内容
パンタグラフ 予備パンタ(下ろしたパンタグラフ
鉄橋・トンネル 寸法と形を正確に複線線路無
橋脚・架線柱 で使い分け
線路の種類 走行音や最高速度が変わるように
カント 車窓モードでカメラ傾ける方式
天候 強風や落雷の表現&をリアルに
運動方程式 列車の重さに応じた加減速と蛇行動
道路の交差点 全赤(クリアランス時間)の実装
道路の交差点 設定廃止(自動でオフセットも設定
自動車 内輪差・ブレーキランプを正しく
道路(その他) 制限速度交差点以外の横断歩道
踏切 ユーザーが制御点を任意に配置
発車メロディー ユーザーが音符で入力する方式
乗客発生 上り線と下り線を区別する方式
資材 消費されない資材置場(中継)
貨物列車 隣町から隣町への輸送(中継)
貨車 隣町や車庫で動的に両数を変える
資産税(貨車・気動車) 不要に(私有貨車や補助金を表現)
地下鉄(プロジェクト) 人口に応じた予算が使える別会計に
貿易 景気と取引量で価格が変動するように
ランドマーク ゲームモードでは建設撤去とも不可に
樹木(ゲームモード) 伐採禁止区域を設定できるように
地形編集(ゲームモード) 編集禁止区域を設定できるように
地下鉄・新幹線 長時間の車窓が楽しめる新たなモード
1000駅1000通り
鉄道車両 33都市網羅と遡及収録を
色彩設計・色指定 E653系の色信号機の光色
その他 コンテナ5個積・18m車を正確に
その他 透過反射の表現を

「A列車で行こう10」(A10)での実装が期待される具体的な項目を網羅的に列挙しました。数は多いですが、これをすべて実装しても「ふーん」で終わってしまう程度の「ふつうのこと」に過ぎません。しかし、この「ふつうのこと」がおろそかなまま何か目立つ目玉機能1つ2つ実装しても、客はしらけるばかり。作り手がうまくできたと思っている部分ではなく、うまくできていない部分に目が行くのが客というものです。

アニメを配信で視聴する人の目には入らないかもしれませんが、テレビでの放送ではゲーム業界への夢を熱く語る専門学校のCMが流れます。熱いのはよいですが、大学で卒業論文を書いていない人は、先行研究の探し方(サーベイ)を知らず、引用のルールも知りません。それゆえ、他社製品と同じ実装になってしまう(本人の言い分では「パクリだと思われてしまう」)ことを極度に避けようとする傾向が見受けられます。しかし、これは正しい態度ではありません。

トミックスの総合カタログを参考にしてよいというとも共通しますが、誰もが同じ実装をしてよいものは、同じ実装になってよいのです。もっといえば、実装は表現です。動けばよいというものではなく、何をどう表現するかが問われます。スクウェア・ エニックスの映像制作集団ヴィジュアルワークス部が制作を手掛けたというSwitch版「電車でGO!!」ましてやフリーソフトである「BVE」がやすやすと表現しているものを表現できていないのではプロとしてどうなのかという疑問符がついてしまいます。

※「A列車で行こう10 予想」というGoogleサジェストがありますが、人の作品に対して「予想」という言葉を使ってはいけません。「予想」とは、台風の進路や景気など人が制御できないものに対して言います。作品は、作者が100%制御しきるものです。

受け売りの『コピペ予想』で留飲を下げてしまうべからず

ネットの掲示板やSNSでは、いわば会話の潤滑剤としてゲームの新作の『予想』が語られます。こうした場ではあくまで会話が弾むことが目的なので「予想」としての厳密さや網羅性は問われません。ただ、そのような『予想』を子どもがうのみにしてしまう場合があるので、よく注意してあげてください。「このゲームについて何か話題にしたい!」というせっかくのモチベーションが、いつかどこかで何度も言われているようなことの受け売りだけで浪費されてしまうのは大損以外の何物でもありません。

「モノレールが欲しい」「曲線勾配が欲しい」「4車線道路が欲しい」は同時に考えるべき

  1. 「モノレール」は軌道の種類が異なる ⇒ 「新交通システム」のほか、「路面電車」も既存の線路とは別の軌道を敷設させる仕様に刷新してはどうか(軌道の種類を増やすだけで大仕事なのだから、増やすならほかの種類も同時に実現を)
  2. 「300列車・300自動車」という硬直的でごちゃ混ぜな上限 ⇒ 200列車・100自動車のほかに、「モノレール・新交通システム」を50列車まで、「機回し」の設定を行なう「機関車けん引列車」を50列車まで(「機回し」の設定件数を50件までにする・貨物列車の上限を厳しくしてゲーム性を保つ)、数が多くなる「路面電車」は単独で100列車まで、「自動車」は200台のほかに、自動で出現する「NPV」が最大5000台とするなど(「モノレール」は道路の渋滞に対応する施策だから、ゲーム内の道路が実際に「NPV」で渋滞する演出がないとうそっぽくなる)
  3. 「併用軌道」が実装に至らないのは線路(バラストの厚み)と道路(舗装面)の高さが異なるから ⇒ 既存の線路敷設の仕様はそのままで、道路と同じ高さで「路面電車」の軌道を敷設するようにすればよい(既存の線路とはつながらなくてよい)
  4. 「モノレール・新交通システム」「路面電車」の軌道は急曲線や急勾配 ⇒ 既存の線路についても曲線と勾配に関する仕様を見直す契機になる(曲線と勾配を別々に考えるのでなく同時に考えると「曲線勾配」が実装できる)
  5. (道路と同じ高さの「路面電車」を実装するとなれば「バス停」との整合性を考えることになるだろうが)「バス停(引込)」があるのだから「4車線道路」はすぐできる ⇒ 交差点は「転車台」や「立体交差」(インターチェンジ)と同様に「交差点(4車線)」という新たなパーツを設置する方式で実現可能だろう(この考え方で「五差路」も実現可能)・「路面電車」の車庫は「バスターミナル」と同じ実装で実現可能しかも設定が簡単なものにすることができる(乗降しない「バス車庫」の追加も視野に入ってくる)

「橋脚」「トンネル」「信号機」「踏切」「架線柱」など、実装はされているが仕様(動作や外観)に不満があるものについて、何も考えなくなってしまうことがないよう注意してください。『仕様』という言葉を、客の不満を封じ込めるために使うのはやめてください。「プロジェクト」の「新幹線」の線路に「架線柱」が付かないことが指摘されているのを見たことがありません。

あなたの「予想」に対して何か反応してくれる人がいたなら、どんな反応だったとしても喜ぶべきです。興味のないことに反応する人はいません。

単なる「あれが欲しいか」「そらやるぞ」で終わらぬよう

  1. 単にモノが登場するだけでなく
    グラフィックとゲーム性の有機的な結びつき

  2. ゲーム空間根幹をなす(車両や建物以外の)
    基本のグラフィックとモーションを徹底してリアルに

  3. 駅そのもの・列車そのものを(配置したらおしまいでなく)
    もっとじっくり楽しめる(手を加え続けられる)ように

A列車はA列車なのだ

A列車というゲームソフトには常に「ぜんぶ入り」「ぜんぶ載せ」が求められます。そもそも鉄道というテーマに手抜きは許されません。A列車ファンである前に鉄道ファンであるわたしたちが、それを許しません。そのことを他ならぬわたしたち自身はよく知っているはずですが、本作のメーカーやディレクターは鉄道ファンの機微に疎いと言わざるを得ません。

例えば、A列車で行こう9・Exp.のダイヤ設定は独特の操作性ですが、ナンバリングタイトルではA列車で行こう6から一貫しており、いまさらDS版やSwitch版のようなダイヤ設定になってもしかたありません。少なくとも、エキスパートプロフェッショナルマスターズなA列車で行こう9・Exp.より設定項目が減るようなシンプルな操作性を求めてしまうゲーマーはA列車ファンの川上には絶対に置けないと断言できるでしょう。

A列車で行こう10(A10)とは、一言でいえばA9V6でよいのです。TOMIXはHGになり、プラレールはアドバンスになります。A列車も同じではありませんか。

  1. 既に収録されている車両のグラフィックを精緻にする(HG)
  2. 線路と建物のスケールをさらに細かくする(アドバンス)
  3. 重量と摩擦をシミュレートして加減速をリアルにする

DS版やSwitch版はまったくのごあいさつ。シリーズ未体験のゲーマーが半信半疑で購入することはあっても、彼らを新たなA列車ファンにするには至らず、当然ながら既存のA列車ファンを満足させることなどできるはずがありません。メーカー自身がこれまでのナンバリングタイトルの熟成度の高さを自覚していなかったり、むやみに変化を求めて他社の競合製品の真似をしようとしてしまうことが危惧されます。既存のコードを破棄して完全に刷新しようとしてしまうディレクターがいたら全力で止めてください

  1. バグを修正する
  2. モデリングやモーションパスを修正する
  3. テクスチャやテキストのクオリティを一貫させる

「対症療法ではダメだ」という表現があるように、対症療法という言葉は「よくないこと」「すべきでないこと」の代名詞になっていますが、A列車に必要なのはむしろ対症療法なのです。何1つとして特別な開発ではありません。A列車で行こう9・Exp.という作品を既にここまで作り上げてきたメーカーが、それをできないはずがありません。A列車はA列車でいいのです。『新作』が渇望されているからといって、これまでのA列車で行こう9・Exp.を捨て去ろうとなど考えてはなりません。

3DS版やSwitch版には、ナンバリングタイトルでは未実装の新機軸が含まれます。こうした地道な開発成果をきちんとナンバリングタイトルにフィードバックしていく体制を整えてほしいものです。

至上の悦び「名前をつける」とは

金銀パールネーミングの鬼(自称)よりごあいさつ申し上げます。

詳細版(164件)はこちら

動画を参考にしよう&参考にした動画を明記しよう!

期待の新作「A列車で行こう10」(A10)は、こうなってほしい! それを言葉だけで説明しても理解してもらえなかったり、理解できずにいるのは向こうなのにこちらが悪いという空気にされてしまったり。そんなときは参考になる動画を紹介しながら説明するのがよいでしょう。参考にした動画はURLを必ず明示しましょう。このページのように、埋め込み表示にすることもできます(※動画の投稿者が埋め込みを許可している場合)。「A列車で行こう9」が企画された2009年当時、現在ほどには鉄道の動画がたくさんあったわけではありません。「マッシュアップ」という言葉もありましたが、当時よりも現在のほうがよほどマッシュアップしごたえのある時代だとは思いませんか。オープンなコンテンツをオープンなマインド利活用していきましょう。

リアルに見せるカギ「実在の車両」の使い方はこちら。


👍 線路の両側にホーム/地下ホームの柱は丸く都営地下鉄の車両の遡及収録/地下鉄駅の内装に年代の違いを(新旧を強調して)/音質の悪いスピーカー/湿っぽくて埃っぽい風/金属の光沢/車内の乗客

👍 広角から超望遠までのスムーズなズーム/ガラスや金属の光沢・反射/列車が接近すると点滅する表示器/踏切が正常に閉まったことを表示する表示器/4線以上の架線柱/機器箱/線路間の黄色い柵/線路間にも平たくバラスト

👍 京急2100形/複線で円形のトンネル/自然な明暗/実感的な複線間隔/トラス構造の架線柱/風で揺れる植物/空の高さを感じさせるカラスの鳴き声(の音量・聴こえ方)

👍 曲がりながら勾配しかもカントあり/駅構内にも勾配/路盤の構造の違いによる走行音の違い/音の自然な減衰(距離)

👍 曲線のカントとフランジのきしり音/動作する中継信号機/駅構内にも信号機/トンネル内にも信号機/ヘッドライトにレンズフレア効果/反響音(残響)/風圧(風の音)/実際に映るITV/実感的な加減速

放送局の記者やアナウンサーの訓練に、現場で見たものをその場で次々に言葉にする「雑感」というものがあります。例えば台風のニュースで、まだ特に何も起きていない中継現場から「特に何もありません」とは言えず、目に入るものを詳しく言葉にしていくのです。わかりやすくいえば『実況中継』です。動画を見ながら『実況中継』するように文章で説明するのがコツです。知らないことがあればウィキペディアで調べましょう。知らない言葉があれば国語辞典で調べましょう。ちょっとしたことを知るのがとても楽な時代になりました。知らないままにしておくことのないようにしましょう。知らなかったことを知ったときには素直に喜びましょう。動画の音声は、細部まで聞き逃さないようヘッドホン(イヤホン)で聴きましょう。1つの動画を何回でも繰り返して再生しながら、見落としや聞き逃しがないか確かめましょう。「A列車で行こう9」は“フルHD”の解像度のPCゲームですから、このサイトはスマートフォンで見るのでなく、動画を3ストリームでも5ストリームでも同時に再生できるPC(や光回線)で見ていただきたいと思います。

A列車で行こう9」をたいして遊んでいない人ほど、すぐに「A列車で行こう10」(A10)を話題に出そうとするきらいがあると思います。まずは「A列車で行こう9」を遊びつくして、そのいいところもわるいところも語りつくすのが先決です。PS4版「A列車で行こうExp.」をプレーしている人は「A列車で行こう10」がうんぬんという前にPC版「A列車で行こう9」をプレーする(ことのできるPCをゲットする)のが先決です。PS4版では操作性に難がありますし、放熱性に余裕のあるPCのCPU内蔵グラフィックスで遊ぶのと比べると、連続して遊べる時間がどうしても短いのではないでしょうか。「A列車で行こう9」というゲームは、三連休にPCをずっと起動したまま遊ぶゲームです。PS4版を遊んだだけでは「A列車で行こう9」を遊んだことにはならないと思います。まず第一に、「A列車で行こうExp.」を遊ぶためだけにPS4を仕事机の上に用意するプロのライターさんのような人は別として、PS4のほかのゲームソフトと画面の文字の大きさが違い過ぎて、どうにもこうにも遊びにくいのではありませんか。

本作のメーカーは人情と義理と縁起を何よりも優先する酔狂な昭和時代の会社です。じぶんたちの事情に過ぎない「30周年」を絶対視するあまり、機を逃したら「40周年」(2025年12月)まで大きなことはしようとしないということがありえます。メーカーにとってナンバリングタイトルの新作の発表は「記念品」を取引先に配って回るような意味しかないのです。あるいは従業員が『家族サービス』できるようにと、無難なゲームを適当に製作して現物支給するようなもの。開発元とは別の発売元から市販された本作をプレーするわたしたちは、開発元からは客扱いされていないのでした。


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(このページの初版公開:2020年4月29日、要望24の初出:2019年4月1日、要望16の初出:2020年1月27日、要望12の初出:2020年7月1日)



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