[ DATT-A9D > スペック - A列車で行こう9 ]
秋の夜長に静かでクールな10万円くらいのデスクトップ型(タワー型)PC。モニターはsRGB。キーボードとマウスを使用してください。
最終更新:2024年10月10日
「A列車で行こう9」が要求するスペックは、いまとなっては特にハイスペックでもなく、ゲーミングPCじゃないとだめということはまったくありません。ただ、ウィキでは200編成を超える列車や200台を超える自動車を使うと強制終了するという報告もあります。「車両キット」をすべて導入するとメモリやVRAMの使用量は増えるのではないかと思われますが、公式の説明はありません。Windowsにフォントを2000個くらいインストールすると、あらゆる動作が遅くなります。(※実話)
なお、ゲームの起動後はHDD/SSDへのアクセスはマップのセーブ・ロード時にしかありません。高速なSSDを使用したからといってゲームの動作が速くなるということは一切ありません。また、HDD/SSDのいずれであっても、セーブデータのバックアップは重要です。USB接続のドライブなど、オフラインでデータのバックアップを保存する習慣を持ちましょう。
Windows7の発売直後、2009年12月に発表された「A列車で行こう9」の「推奨動作環境」は、いまとなっては軽々と満たすことのできるスペックです。当時は12~15万円ほどの予算が必要なスペックでしたが、いまは10万円くらいで実現できるでしょう。ただ、これより安くなることはないでしょう。安すぎてもだめ。無駄に高いのもだめ。後にも先にも10万円くらいと思っておきましょう。最新の家庭用ゲーム機(据え置き型)の2倍。PCゲームはコンシューマーゲームの2倍と覚えてください。PCゲームに手を出すのは自分のサイフが2倍になってからで遅くありません。予算を切り詰めることに奔走するよりは、金策に走って予算を確保することに努めたいものです。そうして確保した予算は年度内に使いきりましょう。予算が余りそうなら、ここぞというパーツだけワンランク上のものに替えると大きな満足につながるでしょう。そのとき豪華にすべきは、どのパーツでしょうか。ずばり、CPU(とメモリ)です。かといってソケットが異なる(CPUのダイが大きくピンが多い)サーバー/ワークステーションくずれ寄りのハイエンドにまでしてしまうと予算がどんどん足りなくなりますので、メインストリーム(ミッドレンジ)の中で最上位のCPUを選ぶというのがおすすめです。
タワー型のいわゆる自作PC(ホワイトボックスPC)では、パーツごとに寿命が異なります。このページでいう「10万円くらい」という予算に、OSやソフトウェアは含みません。また、「10万円くらい」という予算で考えるときは、ストレージやビデオボードはOSの動作に必須の最小限のものをとりあえずつけておくということになります。メモリー(RAM)は値動きが激しいパーツの最たるもの。安くなったときを見計らって最大容量まで満載にします。ロットの異なるモジュールを混ぜることは避けるべきですので、とりあえずつけておいた小容量のメモリーは取り外して予備として保管します。マウスやキーボードも、この予算には含まない消耗品です。じぶんの手になじむものと出会えるまでに何個ものマウスやキーボードを使っていくことになるでしょう。モニターなどの周辺機器も別口で考えるのが一般的です。モニターを4台も6台も並べる人もいれば、1台のモニターに2台のPCをつなぐ人もいます。
後述するようにノートPCは基本的に除外して考えます。「ゲーミング」を称する機種であっても、例外なくノートPCは「A列車で行こう9」のプレーには向きません。放熱性に優れたデスクトップ型(タワー型)で、ふつうの筐体にふつうの取付方法でつく「ふつうの範囲での大型CPUクーラー」で空冷してじゅうぶん冷えることが大事。「A列車で行こう9」の醍醐味は、秋の夜長に時間を忘れて「長考に入る」すること。高性能なビデオボードは騒音と発熱を増やすだけ。デスクトップ向けの高性能なCPUであれば、CPU内蔵グラフィックスでじゅうぶんです。CPUは毎年のように新型が出ますが、性能の違いはさほどありません。2万円以上で買ったCPUは余裕で5~7年は使える(陳腐化も故障もしない)と考えましょう。近年のCPUの演算速度の向上は物理的な限界に達しています。電子の大きさや速度を考えてみてください。
【注意】このページに記載の金額は、2017~2020年ごろのものです。「A列車で行こう9」は2010年2月に発売されたゲームですから、たいていのデスクトップ型(タワー型)PCは、問題なく動作環境を満たしています。ただし、ノートPCは除きます。ノートPCは、いくら最新型でも高価格帯でも、「A列車で行こう9」のように(GPUではなく)CPUをまったく休ませない(ゲームとしては特殊な)ゲームを延々と遊べるような放熱性は備えていません。後述の「ビュアーソフト」が動くからといって、ノートPCで「A列車で行こう9」を遊ぶことはまったく推奨できません。明らかに「A列車で行こう9」のせいでノートPCが故障しても、「A列車で行こう9」のメーカーの責任は問えません。置き場所に困るからといってデスクトップ型PCを敬遠するご家庭もありますが、その場合は中古のPCの本体のみ(モニターなし)を入手し、リビングのテレビ(大きさは問わない)につないで遊ぶという方法もあります。ノートPCで「A列車で行こう9」を長時間動作させることは避けてください(「A列車で行こう9」にハマるひとは、ものすごい集中力を発揮して黙々と長時間遊んでしまいます=「A列車で行こう9」はパズルやボードゲームと同じく熟考を要するゲームゆえ叱らないであげて)。このようなことは、ご家庭の事情に深入りしすぎる感じがあるので指摘しにくいですが、そのように遠慮されて情報が届かないことによって困ったことが起きることのほうが、もっと困ることだと思います。
PCについてじぶんでわかっていないというのが最もいけません。PCで楽しく遊ぶことはできますが、PCそのものは玩具ではありません。勉強の道具であり仕事の道具なのです。教室や会議室のモニターにつなぐだけで他人の時間を何分も使ってはいけないのです。PCについて理解する態度が必須です。どのようなPCをどのように使うのかによって、学業成績も大きく左右され、社会的な信用を得もすれば失いもするのです。
じぶんで買ったPCだけに過度に愛着を持つのもいけません。学校や職場では備品のPCを大切に扱いましょう。用意されたPCは素直に使いましょう。サーバーを使うべき場面ではサーバーを使いましょう。なんでもPCで済ませようとしてはいけません。
「A列車で行こう9」をプレーするためだけにパソコンを買おうというのは本末転倒なことで感心しませんが、「A列車で行こう9」をきっかけに私物のパソコンを自腹で持とう(パソコンでいろいろなことをしよう)というのは大いに応援したいと思います。
PCといえば、学校ではChromebookやタブレットPCが配布されたり、スマホがiPhoneだからPCはMacだったりと、Windows(というOS)をほとんど意識しない活用シーンが増えてきました。念のために繰り返しますと、「A列車で行こう9」はWindowsでしか動かないゲームソフトです。オフィスソフトの業界標準「Word」や「Excel」はWindowsアプリケーションです。OSの違いを意識せず利用できることは素晴らしいことですが、「A列車で行こう9」を遊びたいと思ったらWindowsというOSを強く意識する必要があります。「ドスパラ」というお店の名前の意味を調べながら、秋葉原PCの発展の歴史にも思いを馳せてみてください。
「A列車で行こう9 Version5.0」(A9V5)からは、64bitのWindowsのみへの対応になっています。64bitのWindowsがプリインストールされたPCであれば特に心配はありません。将来、Windowsがメジャーバージョンアップしてゲームの動作やグラフィックスに関する大きな変更が加えられたときには思わぬトラブルに見舞われる可能性もありますが、いまのところはほとんど何も心配ないでしょう。いまがいちばん、「A列車で行こう9」というゲームを遊びやすい時期だと思います。
毎月第2水曜日の「Windows Update」により、急に「A列車で行こう9」が起動できなくなることが過去にありました。「Windows Update」でインストールされた最新の更新をアンインストールすると起動できる場合がありますが、本質的な解決ではありません。「Windows Update」によって起動できないアプリケーションが出たときは、その次の「Windows Update」では解消されることがほとんどです。「Windows Update」による更新をアンインストールしてまで、いますぐ「A列車で行こう9」が起動できないと本当に困るのかを、よく考えるようにしてください。
セキュリティのソフトウェアは、いかなる場合でも無効にしてはいけません。セキュリティを無効にするよう指示する説明に従ってはいけません。安易に自己判断するのもいけませんし、判断を他人任せにするのもいけません。
※学校で使うChromebookでLinuxアプリの「OpenTTD」を英語でプレーしたくてしかたのないミーハーでおませな児童・生徒も多いことでしょう。しかし、許可されていないのであれば、あきらめるしかありません。学校に文句を言うよりは保護者にWindowsマシンをねだるほうが実りが多いと思います。…英語で!
「A列車で行こう9」は『デュアルコア』(2スレッド)で動作しますが、あまり賢い分散処理・並列処理は行なわれないようです。ゲームを「早送り」するときなど、「A列車で行こう9」が2コア(2スレッド)を使いきるような動作をしますので、マルチコア(マルチスレッド)のCPUは必須です。「A列車で行こう9」を動作させるときはほかに処理の重いアプリケーションを動かさない前提であれば、Windows自体が動くためのコアとその他いろいろのためのコア、「A列車で行こう9」が動くためのコア×2、4コア(4スレッド)あれば問題ないでしょう。動画のキャプチャも行なう場合は、より多いコア数のCPUを検討してください。ただし、あくまで「A列車で行こう9」の動作だけについていえば、コア数が多ければ多いほど快適ということはありません。「A列車で行こう9」は『デュアルコア』(2スレッド)しか使ってくれません。「A列車で行こう9」の動作のためだけにコア数の多いCPUを選ぶ必要はありません。なお、ハイパースレッディング・テクノロジー(HT)でも大丈夫です。
「A列車で行こう9」は最近のCPU内蔵グラフィックスでしっかり遊べます。最近のWindowsはOS自体もGPUを使うので、Windowsが動いていれば「A列車で行こう9」も動くといえます。CPU内蔵グラフィックスで「A列車で行こう9」や「ビュアーソフト」が起動しないときは、BIOS(UEFI)での設定が必要です。
※「シェアードメモリ」「ビデオメモリ」「バッファーサイズ」と表記されることや、設定画面(BIOS)の表示が英語のみの場合もあります。設定方法(起動時のBIOS/UEFI画面への入り方)はPCのマニュアルでご確認ください。冷却ファンに関する設定ができる機種では、「静音」より「冷却」を優先する設定にしましょう。
「A列車で行こう9」と「ビュアーソフト」は、起動時に「VRAMが512MB以上あること」を厳格にチェックしますので、BIOSで512MB以上のVRAMを固定で割り当てる設定にしておく必要があります。512MB未満のVRAMしか割り当てられない(古い)CPU内蔵グラフィックスや、BIOSの設定項目が省略されていて自動割り当ての設定しかできないPCでは「A列車で行こう9」は起動できません。
「A9V5」の動作には64bitのWindowsが必須です。メインメモリは8GBが最低ラインでしょう。ここから、例えば2048MB(2GB)などの容量をVRAMに固定割り当てしましょう。せっかく融通の利く共有VRAMという仕組みなのに固定割り当てをしないといけないのは、ひとえに「A列車で行こう9」が古いゲームだからです。VRAMへの割り当てを増やしたからといってグラフィックスの性能が上がるわけではありません。もちろん、「A列車で行こう9」で遊ばなくなったらBIOSの設定を元に戻して、より多くのメモリをOSやアプリケーションで使えるようにできます。
ノートPCについては「A9V3」の発売時にアナウンスがありましたが放熱に関する注意喚起がなく無責任な印象があります。放熱が少しでも有利かつ安価で買い替えもしやすい15インチのノートPCならまだしも、ン十万円もするビジネス用の高級モバイル機を子どもに壊されてはたまったものではありません。「A9V5」で64bit専用になったタイミングで「動作環境」の説明が更新されたらよかったのにと思います。2009年12月に発表された「動作環境」をいまだにそのまま引き写しているだけで何の解説も加えていないブログなどが散見されますが、「動作環境」を他人任せでなく自分自身でよく理解して運用できるようになることを目指しましょう。
Core i5-11400 | UHD Graphics 730 |
---|---|
Ryzen 7 PRO 4750G | Radeon Graphics |
Ryzen 3 3200G | Radeon Vega 8 Graphics |
※「TDP」が「65W」のものを抜粋。
雑誌や古い世代の言い分を継承している掲示板などではCPU内蔵グラフィックス(※「オンボードグラフィックス」とも呼ばれた)を嫌う人が多いですが、それは映像信号がアナログだったり、メモリーの速度が遅かった時代のこと。当時は本当にひどいものでした。いまは大丈夫ですから、省電力性や故障のなさから、積極的にCPU内蔵グラフィックスを選ぶ場面もあるのです。同じことは、サウンドカードやLANカードにもありました。いまやサウンドもLANもオンボードであたりまえになっています。
なお、CPU内蔵グラフィックスは、不適切な設定(BIOS)や構成(メモリー)それに不十分な放熱、極端にコストがカットされた劣悪なマザーボードなどでは、まったく性能が出ない場合があります。(放熱が不十分な場合、自動的に性能を下げてハードウェアを保護する仕組みが作動してしまいます。デフォルトではハードウェアの保護も兼ねて省電力性を優先した設定で出荷される傾向があり、設定をじぶんで変えないと、本来の性能が出ない場合が多いです。当然ながら、設定を変えても大丈夫な十分な放熱性を確保する責任はじぶんにあります。メーカーや販売店がしてくれることではありません。)コストがカットされたマザーボードでは、BIOSの設定項目が省略されていて思うように設定できないことすらあります。CPU内蔵グラフィックスを使うつもりで自作PCを組む場合は、最大手メーカーの1万円台のマザーボードがおすすめです。安すぎてもだめ。無駄に高いのもだめ。これはシステム全体のみならずマザーボード単体についても言えるのです。
【注意】いくらCPU内蔵グラフィックスが意外と使い物になるとはいえ、ゲームをしながらゲーム画面を録画したり、動画を見ながらゲームをするなどのマルチタスクにはまったく力不足です。また、「フルHD」(1920×1080ピクセル)を超える解像度の表示に対応していても、それはあくまでExcelを広げるためのもの。その解像度でゲームがプレーできるなどと期待してはいけません。
「A列車で行こう9」の画質設定(環境設定)は、目的に応じて描画品質優先(静止画向き)とフレームレート優先(動画向き)の設定を使い分けましょう。むやみに全項目を最高にする必要はありません。環境設定は「A列車で行こう9」の起動前に行ない、設定を変えるには「A列車で行こう9」を再起動する必要がありますが、一部の項目(下表の*印)はゲーム内の「Option」メニューからもリアルタイムに変更できます。
テクスチャレベル | 高 | GPUの性能に応じて(GPUの負荷に直結) |
---|---|---|
テクスチャフィルター | 異方性2倍 | |
アンチエイリアス | なし | 使っても美しくない(「なし」のほうがシャープで美しい) |
HDR品質 | 中 | 「車窓モード」でのトンネルの出入りなどでの明暗差の表現 |
パーティクル | 高 | |
VSync待ち | あり | 描画を適当にサボってくれて負荷軽減 |
*LOD | あり | 遠くの描画を雑にする |
*ブルーム | なし | 使っても美しくない |
*動的ライト | あり | 列車のヘッドライトに四角錐を付加 |
水面の品質 | 中 | ふつう |
影品質 | 高 | 環境設定ではベストにしておいてゲーム内で影をオフにして負荷軽減(スクリーンショットを撮るときのみオンに) |
影解像度 | 高 | |
*雲 | なし | たいしてリアルでない割にえらく負荷が高いという印象 |
*イラスト描画 | なし | 存在意義自体が不明 |
「A列車で行こう9」で「影」を常用するのは、高性能なビデオカードを搭載している場合であっても(なおさら)避けたいところ(※みすみすビデオカードの寿命を縮めてしまってもったいない)。「影」を描画したい場合、「影品質」が「低」では役立たずなので、環境設定では「高」にしておいて、ゲーム内の「Option」メニューでオンとオフを切り替えるのがおすすめ。
「A列車で行こう9」には、購入前に試せる「ベンチマーク」を兼ねた「ビュアーソフト」が用意されていて「フレームレート」を調べることができますが、これはまったくのごあいさつ。実際のゲーム内では、様々な要因でフレームレートは大きく変動します。常に60fpsをキープしていないと背後から撃たれるというゲームではありませんので、だいたい30fpsくらい出ていれば“御の字”としましょう。ゲーム内の「Option」メニューでも「カメラクリップ」が変更できるので、「車窓モード」を滑らかに描画させたいときは「カメラクリップ」の設定を最小(「2km」先まで描画)にし、遠景まで楽しみたいときは最大(「5km」先まで描画)にしましょう。
「A列車で行こう9」では、ゲーム内のメニューやボタン、情報表示のウィンドウなどもすべてグラフィックとして描画されていますので、フレームレートが低いとこれらの表示にももたつきが生じます。その結果、マウスでのポイントやクリックと画面表示との間にタイムラグが生じ、思ったように操作できないことがあります。こちらも、フレームレートがだいたい30fpsくらい出ていれば、あまり支障はありません。むやみに高いフレームレートを追求する必要はありませんが、操作性のために最低限のフレームレートは確保する必要があります。
「A列車で行こう9」の購入前に無料の「ビュアーソフト」を使って動作確認をするのは鉄則ですが、その「ビュアーソフト」が「起動しない」「強制終了してしまう」原因が「IME」(かな漢字変換)だった、なーんてことも。「A列車で行こう9」を起動したいPCでは「Microsoft IME」だけを使用しましょう。Windowsではインストールするソフト(アプリ)は少なければ少ないほどよく、OSに標準で含まれるものをなるべく使うのがよいのです。使っていないものや、ドスパラなどが勝手に入れてきた意味不明なものは、必ずアンインストールしましょう。(じぶんでよくわかっているものだけをホワイトリストで使いましょう。)
ゲーム画面を動画としてリアルタイムでキャプチャするには高性能なGPUとCPUが必須ですが、低スペックのマシンでは「連番キャプチャ」という方法を使うことで、コマ落ちなしで最高品質のレンダリングが行なえます。「連番キャプチャ」では線路敷設や建物の建設などの操作中の画面や「車窓モード」をキャプチャすることはできませんが、カメラの滑らかな移動や望遠レンズへの切り替え、列車などを追いかけるパンなど、通常のゲーム画面では使用できない魅力的な映像表現が利用できます。映画監督になったつもりでテクニックを駆使してみるのはいかがでしょうか。
「OuDia」を使いこなしたいなら、1920×1080ピクセルを表示できる23.8型程度で非光沢のモニターが必須と考えましょう。解像度がむやみに高い必要はありませんが「フルHD」に満たないのはいけません。モニターの大きさは23.8型がいちばんふつう。大きければいいというものではありません。小さなものは、複数台を並べる用途向けと考えましょう。
デジタル一眼レフカメラの愛好者にはありがちですが、大画面モニターを至近距離で使用していると「A列車で行こう9」の画面はテクスチャが粗くて汚らしく見えるでしょう。「A列車で行こう9」をプレーするときは、目をリラックスさせて画面全体をぼんやり見ることができるよう、じゅうぶんな視聴距離をとったり、あまり大きすぎないモニターを使うのがおすすめです。
モニターは傾斜させず垂直に(映画館のスクリーンのように!)、目の高さになるよう設置して、(モニターよりはるか遠くを見るような目で!)モニターの中心をまっすぐ(斜めに見るのでなく)見るようにすると、映像(特に「車窓モード」)への高い没入感が得られます。(※感じ方には個人差があります。)コンピューターのモニターやマウスは「マンマシンインターフェース」と呼ばれ、人間の感覚に自然に沿ったり、感覚をより高めることなどが追求されてきました。「A列車で行こう9」でも、動作環境やスペックというものをハードウェアやソフトウェアの規格や数字だけでなく、自分自身の感覚を客観視しながら考えてみてください。高いものを買いさえすれば素晴らしい体験が得られるというものではないのです。『「A列車で行こう9」という体験』は、究極的にはあなた自身が持つ感覚によって生み出されるものなのです。
「A列車で行こう9」の画面のメニューやボタンなどの文字のサイズは画面の解像度によらず一定。解像度の横幅が狭いとメニューが折りたたまれてしまい、操作性がかなり低下しますので、解像度は「フルHD」が最適です。「4K」にも対応していますがメニューやボタンが拡大されるわけではないので同じく操作性は悪化。「4K」は「あくまで観賞用」(印刷用画像のレンダリング用)と考えましょう。
かつてのCRTの時代とは異なり、ゲームのフルスクリーン表示もドットバイドットが基本。Excelのワークシートの数字が楽に読めるような大きさ(ドットピッチ愛してる)のモニターで「フルHD」の解像度を使うというオフィスシーンでの定番のスペックが、そのまま「A列車で行こう9」のプレーにも最適なスペックだといえるでしょう。
「A列車で行こう9」が強制終了する場合のほとんどは、ハードウェアが原因です。A9V1では「A列車で行こう9」のプログラムのバグ(欠陥)により強制終了が多発していましたが、A9V5までバージョンアップを重ねるうちに、そこまで基本的なバグは修正しつくされていると見受けられます。(強制終了はしないがゲーム上の支障があるバグは残っています。)
このページの趣旨を理解せず高性能なビデオボードを搭載した場合、ほかのゲームソフトや動画編集ソフトなども含め、必ず連続30分程度で終えるようにして、ビデオボードを確実に冷却してください。ビデオボードの温度が上がったままゲームを続けてはいけません。かつて、ラップトップ型(いわゆるノートパソコン)を本当にひざの上で使い、ひざが熱くなったら終わりにすればいいのだという笑えないジョークがありました。GPUの温度が上がれば冷却ファンの回転数が上がり騒音が増えるというかたちで知らせてくれますが、わたしたちがヘッドホンをしていれば、その警告は無効化されてしまいます。デバイスが発する悲鳴警告をきちんと受け止めることができるようにしておきましょう。地面と会話パソコンという友達とよく会話しましょう。
メモリーやSSDは通電時間と温度に応じて劣化が早まります。PCを使用しない時は面倒でもシャットダウンしましょう。メモリーやSSDにエラーが増えていないか心配だからといって、テストを頻繁に実行してはいけません。かえって劣化が早まってしまいます。ビデオボードについても、VRAMの故障が早まります。メモリーやVRAMの故障はわかりにくいですが、データが化けたり再試行が増えたりすることで、OSやアプリケーションにエラーが出たり、強制終了が頻発したりするようになります。メモリー(という素子)は「なまもの」です。何もしなくても劣化し、また製造時から不良のある部分もあるものです。OSやデバイスドライバにより、ある程度の不良は回避するようにされていますが、それが間に合わないほど劣化が進んだ時に、強制終了が頻発するという形で「メモリーの故障」が顕在化するのです。
【コラム】わたしたちが使う、せいぜい10万円くらいの安価なPCは、なぜこんなに安価なのでしょうか。あるとき、計算間違いをするCPUが製造されたことがありました。CPUを回収して交換しますか。いいえ。OSにパッチをあて、計算間違いを回避するようにして、そのCPUを使い続けたのです。わたしたちが使う安価なPCは、ハードウェアとソフトウェアが補いあって動けば十分で、ハードウェアに過剰な信頼性を求めないことによって安価になっているのです。このようなことがCPUに限らず、PCを構成するあらゆるパーツについてなされているとイメージしておきましょう。PCのDIYを楽しむユーザーは世界中にたくさんいます。英語でも情報を探すようにしましょう。
理由が思い当たらないにもかかわらずPCが不調の場合は、まず放熱の不良を疑い、冷却ファンなどを掃除します。PCのエアフローはよく設計されています。勝手な自己判断でカバー(サイドパネル)を開けたまま使用してはいけません。次にコンセントの電圧変動やノイズなどを疑います。鉄道の線路や幹線道路、送電線などに近い部屋では使わないようにします。掃除機や扇風機、IH炊飯器、工具や農機具などと同じ電源につないではいけません。分電盤は適切な回路数に分けてください。アースを過信しないでください。
【コラム】CPUやGPUなどの微細な半導体の製造工程は複雑で、材料から1個の半導体ができるまでに約2ヶ月かかるともいわれます。チーズやワインのようなものだと思ってください。ニワトリを飼っていれば次々に卵を産んでくれるというわけではないのです。半導体の製造能力は限られています。あなたがいくら湯水のようにお金を使えるとしても、GPUを買いあさって次々に壊し、壊したGPUの数を自慢するようなことは絶対にしてはなりません。本当に必要なものだけを買い、買ったものは大切にライフサイクルをまっとうさせるようにしてください。
ソフトウェアの使用許諾契約を理解しないまま使うのは、自動車でいえば無免許運転にあたります。それとは別に、生活必需品として自動車が格上でPCが格下なのは論を待ちません。あなたの生活の中で、あなたが買う自動車よりPCのほうが高価というのは異常なことだと理解しましょう。自動車を必要としない生活をしている場合でも、PCの価格の何倍かで自動車を買うものだという金銭感覚を備えておきましょう。千円札1枚がとんかつ定食に見えるようにしておきましょう。
新作のゲームソフトは発売から遅れずに買いましょう。先を争って新作に飛びついたみんなが同じゲームソフトを同じときに楽しんだという思い出は一生ものです。後から楽しんでもだめなのです。じぶんのPCのWindowsが32bit版だからといってA9V3を遊び続けるひとは人生の大損をしていると思います。
ソフトウェアは業界標準のものを使いましょう。業界標準の優れたソフトウェアがあるにもかかわらずフリーソフトやシェアウェアに頼るのは明確に誤りです。
自己解決可能な問題は自己解決すべきですが、そうではない問題はきちんとメーカーに対応を求めるようにしましょう。社会経験が少ない学生や未成年の客が多いからだとは思いますが、ネット上ではメーカーのサポートに電話をしないで、掲示板やSNS、質問回答サイトなどで見ず知らずの他人に相談しようとする人を多く見かけます。しかし、これはとんでもなく筋違いのことです。
このページは「フォーラム」の記事のダイジェスト版です。詳しい内容は「フォーラム」に掲載しています。あわせてお読みください。
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