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秋の夜長は静かでクールな10万円くらいのデスクトップ型(タワー型)PCでA列車sRGB。キーボードとマウスを使用してください。R16。(初出:2020年10月16日、10月25日は富岡製糸場


スペック - A列車で行こう9


推奨動作環境(ロングラン)

「A列車で行こう9」には、10万円くらいのPCが最適です。安すぎてもだめ。無駄に高いのもだめ。放熱性に優れたデスクトップ型(タワー型)で、ふつうの筐体にふつうの取付方法でつく「ふつうの範囲での大型CPUクーラー」で空冷してじゅうぶん冷えることが大事。「A列車で行こう9」の醍醐味は、秋の夜長に時間を忘れて「長考に入る」すること。高性能なビデオボードは騒音と発熱を増やすだけ。高性能なCPUであれば、CPUの内蔵グラフィックスでじゅうぶんです。CPUは毎年のように新型が出ますが、性能の違いはさほどありません。2万円以上で買ったCPUは余裕で5~7年は使える(陳腐化も故障もしない)と考えましょう。近年のCPUの演算速度の向上は物理的な限界に達しています。電子の大きさや速度を考えてみてください。

【注意】このページに記載の金額は、2017~2020年ごろのものです。「A列車で行こう9」は2010年2月に発売されたゲームですから、たいていのデスクトップ型(タワー型)PCは、問題なく動作環境を満たしています。ただし、ノートPCは除きます。ノートPCは、いくら最新型でも高価格帯でも、「A列車で行こう9」のように(GPUではなく)CPUをまったく休ませない(ゲームとしては特殊な)ゲームを延々と遊べるような放熱性は備えていません。後述の「ビュアーソフト」が動くからといって、ノートPCで「A列車で行こう9」を遊ぶことはまったく推奨できません。明らかに「A列車で行こう9」のせいでノートPCが故障しても、「A列車で行こう9」のメーカーの責任は問えません。置き場所に困るからといってデスクトップ型PCを敬遠するご家庭もありますが、その場合は中古のPCの本体のみ(モニターなし)を入手し、リビングのテレビ(大きさは問わない)につないで遊ぶという方法もあります。ノートPCで「A列車で行こう9」を長時間動作させることは避けてください(「A列車で行こう9」にハマるひとは、ものすごい集中力を発揮して黙々と長時間遊んでしまいます=「A列車で行こう9」はパズルやボードゲームと同じく熟考を要するゲームゆえ叱らないであげて)。このようなことは、ご家庭の事情に深入りしすぎる感じがあるので指摘しにくいですが、そのように遠慮されて情報が届かないことによって困ったことが起きることのほうが、もっと困ることだと思います。

CPU内蔵グラフィックス

雑誌や古い世代の言い分を継承している掲示板などではCPUの内蔵グラフィックスやオンボードグラフィックスを嫌う人が多いですが、それは映像信号がアナログだったり、メモリーの速度が遅かった時代のこと。当時は本当にひどいものでした。いまは大丈夫ですから、省電力性や故障のなさから、積極的にCPU内蔵グラフィックスを選ぶ場面もあるのです。

なお、CPU内蔵グラフィックス(オンボードグラフィックス)は、不適切な設定(BIOS)や構成(メモリー)それに不十分な放熱、極端にコストがカットされた劣悪なマザーボードなどでは、まったく性能が出ない場合があります。(放熱が不十分な場合、自動的に性能を下げてハードウェアを保護する仕組みが作動してしまいます。デフォルトではハードウェアの保護も兼ねて省電力性を優先した設定で出荷される傾向があり、設定をじぶんで変えないと、本来の性能が出ない場合が多いです。当然ながら、設定を変えても大丈夫な十分な放熱性を確保する責任はじぶんにあります。メーカーや販売店がしてくれることではありません。)コストがカットされたマザーボードでは、BIOSの設定項目が省略されていて思うように設定できないことすらあります。CPU内蔵グラフィックスを使うつもりで自作PCを組む場合は、最大手メーカーの1万円台のマザーボードがおすすめです。安すぎてもだめ。無駄に高いのもだめ。これはシステム全体のみならずマザーボード単体についても言えるのです。

【注意】いくらCPU内蔵グラフィックスが意外と使い物になるとはいえ、ゲームをしながらゲーム画面を録画したり、動画を見ながらゲームをするなどのマルチタスクにはまったく力不足です。また、「フルHD」(1920×1080ピクセル)を超える解像度の表示に対応していても、それはあくまでExcelを広げるためのもの。その解像度でゲームがプレーできるなどと期待してはいけません。

「A列車で行こう9 Version5.0」(A9V5)からは、64bitのWindowsのみへの対応になっています。64bitのWindowsがプリインストールされたPCであれば特に心配はありません。逆に、最新のビデオボードや設計が大きく変わったCPUでは、思わぬトラブルに見舞われる可能性があります。発売から日の浅いハードウェアの導入は避けましょう。

フレームレートにこだわるな

「A列車で行こう9」には、購入前に試せる「ベンチマーク」を兼ねた「ビュアーソフト」が用意されていて「フレームレート」を調べることができますが、これはまったくのごあいさつ

  1. キンキンに冷やしたPCで一瞬しか出せないようなフレームレートにこだわるな
  2. 「ビュアーソフト」のマップは軽すぎるから参考にならないと思え
  3. 「ビュアーソフト」では描画を軽くする方法がないが製品版ではいろいろなものをオフにして軽くできることにも留意せよ
  4. 苦労と試行の社外品やノーブランドなどの国産または輸入で上海にカンパイなぜか動作しない環境もなくはないので「ビュアーソフトが動く」という確認は大切だが、それ以上の意味はないと思え

「起動しない」「強制終了してしまう」の原因がIMEだった、なーんてことも。「A列車で行こう9」を起動したいPCでは「Microsoft IME」だけを使用しましょう。Windowsではインストールするソフト(アプリ)は少なければ少ないほどよく、OSに標準で含まれるものをなるべく使うのがよいのです。使っていないものや、ドスパラなどが勝手に入れてきた意味不明なものは、必ずアンインストールしましょう。(じぶんでよくわかっているものだけをホワイトリストで使いましょう。)

セキュリティ

毎月第2水曜日の「Windows Update」により、急に「A列車で行こう9」が起動できなくなることが過去にありました。「Windows Update」でインストールされた最新の更新をアンインストールすると起動できる場合がありますが、本質的な解決ではありません。「Windows Update」によって起動できないアプリケーションが出たときは、その次の「Windows Update」では解消されることがほとんどです。「Windows Update」による更新をアンインストールしてまで、いますぐ「A列車で行こう9」が起動できないと本当に困るのかを、よく考えるようにしてください。

セキュリティのソフトウェアは、いかなる場合でも無効にしてはいけません。セキュリティを無効にするよう指示する説明に従ってはいけません。安易に自己判断するのもいけませんし、判断を他人任せにするのもいけません。

明らかにだめなPC

PCについてじぶんでわかっていないというのが最もいけません。PCで楽しく遊ぶことはできますが、PCそのものはおもちゃではありません。勉強の道具であり仕事の道具なのです。教室や会議室のモニターにつなぐだけで他人の時間を何分も使ってはいけないのです。PCについて理解する態度が必須です。どのようなPCをどのように使うのかによって、学業成績も大きく左右され、社会的な信用を得もすれば失いもするのです。

じぶんで買ったPCだけに過度に愛着を持つのもいけません。学校や職場では備品のPCを大切に扱いましょう。用意されたPCは素直に使いましょう。サーバーを使うべき場面ではサーバーを使いましょう。なんでもPCで済ませようとしてはいけません。

「OuDia」のためのモニター選び

「OuDia」を使いこなしたいなら、1920×1080ピクセルを表示できる23.8型程度で非光沢のモニターが必須と考えましょう。解像度がむやみに高い必要はありませんが「フルHD」に満たないのはいけません。モニターの大きさは23.8型がいちばんふつう。大きければいいというものではありません。小さなものは、複数台を並べる用途向けと考えましょう。

ソフトウェアとは何か

ソフトウェアの使用許諾契約を理解しないまま使うのは、自動車でいえば無免許運転にあたります。それとは別に、生活必需品として自動車が格上でPCが格下なのは論を待ちません。あなたの生活の中で、あなたが買う自動車よりPCのほうが高価というのは異常なことだと理解しましょう。自動車を必要としない生活をしている場合でも、PCの価格の何倍かで自動車を買うものだという金銭感覚を備えておきましょう。千円札1枚がとんかつ定食に見えるようにしておきましょう。

新作のゲームソフトは発売から遅れずに買いましょう先を争って新作に飛びついたみんなが同じゲームソフトを同じときに楽しんだという思い出一生ものです。後から楽しんでもだめなのです。じぶんのPCのWindowsが32bit版だからといってA9V3を遊び続けるひとは人生の大損をしていると思います。

ソフトウェアは業界標準のものを使いましょう。業界標準の優れたソフトウェアがあるにもかかわらずフリーソフトやシェアウェアに頼るのは明確に誤りです。

ハードウェアのスペックだけに頼らない

  1. 画質設定「影」を常用するとVRAMが焼けると思え:スクリーンショットや動画を撮るときだけ使おう
  2. 「車窓モード」でほかの車両がカクカクする:あきらめよう
  3. フレームレートが低いと「Construction」でマウスがうまく操作できない:ゲームを一時停止しよう・画質設定や描画範囲を下げてフレームレートを確保しよう・描画される3Dオブジェクト(CGの「ビュー(視界)」に含まれる建物などの数)が少なくなるようカメラの画角を調整(俯瞰せず地表に近づいたり、カメラを地面に向け周囲や遠景を映さないようにするなど)して「Construction」しよう

トラブル

「A列車で行こう9」が強制終了する場合のほとんどは、ハードウェアが原因です。A9V1では「A列車で行こう9」のプログラムのバグ(欠陥)により強制終了が多発していましたが、A9V5までバージョンアップを重ねるうちに、そこまで基本的なバグは修正しつくされていると見受けられます。(強制終了はしないがゲーム上の支障があるバグは残っています。)

このページの趣旨を理解せず高性能なビデオボードを搭載した場合、ほかのゲームソフトや動画編集ソフトなども含め、必ず連続30分程度で終えるようにして、ビデオボードを確実に冷却してください。ビデオボードの温度が上がったままゲームを続けてはいけません。かつて、ラップトップ型(いわゆるノートパソコン)を本当にひざの上で使い、ひざが熱くなったら終わりにすればいいのだという笑えないジョークがありました。GPUの温度が上がれば冷却ファンの回転数が上がり騒音が増えるというかたちで知らせてくれますが、わたしたちがヘッドホンをしていれば、その警告は無効化されてしまいます。デバイスが発する悲鳴警告をきちんと受け止めることができるようにしておきましょう。地面と会話パソコンという友達よく会話しましょう。

メモリーやSSDは通電時間と温度に応じて劣化が早まります。PCを使用しない時は面倒でもシャットダウンしましょう。メモリーやSSDの劣化が心配だからといって、テストを頻繁に実行してはいけません。かえって劣化が早まってしまいます。ビデオボードについても、VRAMの故障が早まります。メモリーやVRAMの故障はわかりにくいですが、データが化けたり再試行が増えたりすることで、OSやアプリケーションにエラーが出たり、強制終了が頻発したりするようになります。メモリー(という素子)は「なまもの」です。何もしなくても劣化し、また製造時から不良のある部分もあるものです。OSやデバイスドライバにより、ある程度の不良は回避するようにされていますが、それが間に合わないほど劣化が進んだ時に、強制終了が頻発するという形で「メモリーの故障」が顕在化するのです。

【コラム】わたしたちが使う、せいぜい10万円くらいの安価なPCは、なぜこんなに安価なのでしょうか。あるとき、計算間違いをするCPUが製造されたことがありました。CPUを回収して交換しますか。いいえ。OSにパッチをあて、計算間違いを回避するようにして、そのCPUを使い続けたのです。わたしたちが使う安価なPCは、ハードウェアとソフトウェアが補いあって動けば十分で、ハードウェアに過剰な信頼性を求めないことによって安価になっているのです。このようなことがCPUに限らず、PCを構成するあらゆるパーツについてなされているとイメージしておきましょう。

理由が思い当たらないにもかかわらずPCが不調の場合は、まず放熱の不良を疑い、冷却ファンなどを掃除します。PCのエアフローはよく設計されています。勝手な自己判断でカバーを開けたまま使用してはいけません。次にコンセントの電圧変動やノイズなどを疑います。鉄道の線路や幹線道路、送電線などに近い部屋では使わないようにします。工具や農機具などと同じ電源につないではいけません。分電盤は適切な回路数に分けてください。アースを過信しないでください。

【コラム】CPUやGPUなどの微細な半導体の製造工程は複雑で、材料から1個の半導体ができるまでに約2ヶ月かかるともいわれます。チーズやワインのようなものだと思ってください。ニワトリを飼っていれば次々に卵を産んでくれるというわけではないのです。半導体の製造能力は限られています。あなたがいくら湯水のようにお金を使えるとしても、GPUを買いあさって次々に壊し、壊したGPUの数を自慢するようなことは絶対にしてはなりません。本当に必要なものだけを買い、買ったものは大切にライフサイクルをまっとうさせるようにしてください。


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