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スペック - A列車で行こう9

秋の夜長に静かでクールな10万円くらいのデスクトップ型(タワー型)PC。モニターはsRGB。キーボードとマウスを使用してください。

最終更新:2024年5月9日


  1. 推奨動作環境(ロングラン)
  2. CPU内蔵グラフィックス(共有VRAM設定)
  3. 画質設定(バランス)
  4. 「OuDia」のためのモニター選び
  5. トラブル

推奨動作環境(ロングラン)

Windows7の発売直後、2009年12月に発表された「A列車で行こう9」の「推奨動作環境」は、いまとなっては軽々と満たすことのできるスペックです。当時は12~15万円ほどの予算が必要なスペックでしたが、いまは10万円くらいで実現できるでしょう。ただ、これより安くなることはないでしょう。安すぎてもだめ無駄に高いのもだめ。後にも先にも10万円くらいと思っておきましょう。最新の家庭用ゲーム機(据え置き型)の2倍。PCゲームはコンシューマーゲームの2倍と覚えてください。PCゲームに手を出すのは自分のサイフが2倍になってからで遅くありません。予算を切り詰めることに奔走するよりは、金策に走って予算を確保することに努めたいものです。そうして確保した予算は年度内に使いきりましょう。予算が余りそうなら、ここぞというパーツだけワンランク上のものに替えると大きな満足につながるでしょう。そのとき豪華にすべきは、どのパーツでしょうか。ずばり、CPU(とメモリ)です。かといってソケットが異なる(CPUのダイが大きくピンが多い)サーバー/ワークステーションくずれ寄りのハイエンドにまでしてしまうと予算がどんどん足りなくなりますので、メインストリーム(ミッドレンジ)の中で最上位のCPUを選ぶというのがおすすめです。

タワー型のいわゆる自作PC(ホワイトボックスPC)では、パーツごとに寿命が異なります。このページでいう「10万円くらい」という予算に、OSやソフトウェアは含みません。また、「10万円くらい」という予算で考えるときは、ストレージやビデオボードはOSの動作に必須の最小限のものをとりあえずつけておくということになります。メモリー(RAM)は値動きが激しいパーツの最たるもの。安くなったときを見計らって最大容量まで満載にします。ロットの異なるモジュールを混ぜることは避けるべきですので、とりあえずつけておいた小容量のメモリーは取り外して予備として保管します。マウスやキーボードも、この予算には含まない消耗品です。じぶんの手になじむものと出会えるまでに何個ものマウスやキーボードを使っていくことになるでしょう。モニターなどの周辺機器も別口で考えるのが一般的です。モニターを4台も6台も並べる人もいれば、1台のモニターに2台のPCをつなぐ人もいます。

後述するようにノートPCは基本的に除外して考えます。「ゲーミング」を称する機種であっても、例外なくノートPCは「A列車で行こう9」のプレーには向きません。放熱性に優れたデスクトップ型(タワー型)で、ふつうの筐体にふつうの取付方法でつく「ふつうの範囲での大型CPUクーラー」で空冷してじゅうぶん冷えることが大事。「A列車で行こう9」の醍醐味は、秋の夜長に時間を忘れて「長考に入る」すること。高性能なビデオボードは騒音と発熱を増やすだけ。デスクトップ向けの高性能なCPUであれば、CPU内蔵グラフィックスでじゅうぶんです。CPUは毎年のように新型が出ますが、性能の違いはさほどありません。2万円以上で買ったCPUは余裕で5~7年は使える(陳腐化も故障もしない)と考えましょう。近年のCPUの演算速度の向上は物理的な限界に達しています。電子の大きさや速度を考えてみてください。

【注意】このページに記載の金額は、2017~2020年ごろのものです。「A列車で行こう9」は2010年2月に発売されたゲームですから、たいていのデスクトップ型(タワー型)PCは、問題なく動作環境を満たしています。ただし、ノートPCは除きます。ノートPCは、いくら最新型でも高価格帯でも、「A列車で行こう9」のように(GPUではなく)CPUをまったく休ませない(ゲームとしては特殊な)ゲームを延々と遊べるような放熱性は備えていません。後述の「ビュアーソフト」が動くからといって、ノートPCで「A列車で行こう9」を遊ぶことはまったく推奨できません。明らかに「A列車で行こう9」のせいでノートPCが故障しても、「A列車で行こう9」のメーカーの責任は問えません。置き場所に困るからといってデスクトップ型PCを敬遠するご家庭もありますが、その場合は中古のPCの本体のみ(モニターなし)を入手し、リビングのテレビ(大きさは問わない)につないで遊ぶという方法もあります。ノートPCで「A列車で行こう9」を長時間動作させることは避けてください(「A列車で行こう9」にハマるひとは、ものすごい集中力を発揮して黙々と長時間遊んでしまいます=「A列車で行こう9」はパズルやボードゲームと同じく熟考を要するゲームゆえ叱らないであげて)。このようなことは、ご家庭の事情に深入りしすぎる感じがあるので指摘しにくいですが、そのように遠慮されて情報が届かないことによって困ったことが起きることのほうが、もっと困ることだと思います。

明らかにだめなPC

PCについてじぶんでわかっていないというのが最もいけません。PCで楽しく遊ぶことはできますが、PCそのものは玩具ではありません。勉強の道具であり仕事の道具なのです。教室や会議室のモニターにつなぐだけで他人の時間を何分も使ってはいけないのです。PCについて理解する態度が必須です。どのようなPCをどのように使うのかによって、学業成績も大きく左右され、社会的な信用を得もすれば失いもするのです。

じぶんで買ったPCだけに過度に愛着を持つのもいけません。学校や職場では備品のPCを大切に扱いましょう。用意されたPCは素直に使いましょう。サーバーを使うべき場面ではサーバーを使いましょう。なんでもPCで済ませようとしてはいけません。

「いわゆるスペック」以外に考慮すべき条件

「A列車で行こう9」をプレーするためだけにパソコンを買おうというのは本末転倒なことで感心しませんが、「A列車で行こう9」をきっかけに私物のパソコンを自腹で持とう(パソコンでいろいろなことをしよう)というのは大いに応援したいと思います。

PCといえば、学校ではChromebookやタブレットPCが配布されたり、スマホがiPhoneだからPCはMacだったりと、Windows(というOS)をほとんど意識しない活用シーンが増えてきました。念のために繰り返しますと、「A列車で行こう9」はWindowsでしか動かないゲームソフトです。オフィスソフトの業界標準「Word」や「Excel」はWindowsアプリケーションです。OSの違いを意識せず利用できることは素晴らしいことですが、「A列車で行こう9」を遊びたいと思ったらWindowsというOSを強く意識する必要があります。「ドスパラ」というお店の名前の意味を調べながら、秋葉原PCの発展の歴史にも思いを馳せてみてください。

「A列車で行こう9 Version5.0」(A9V5)からは、64bitのWindowsのみへの対応になっています。64bitのWindowsがプリインストールされたPCであれば特に心配はありません。将来、Windowsがメジャーバージョンアップしてゲームの動作やグラフィックスに関する大きな変更が加えられたときには思わぬトラブルに見舞われる可能性もありますが、いまのところはほとんど何も心配ないでしょう。いまがいちばん、「A列車で行こう9」というゲームを遊びやすい時期だと思います。

セキュリティ

毎月第2水曜日の「Windows Update」により、急に「A列車で行こう9」が起動できなくなることが過去にありました。「Windows Update」でインストールされた最新の更新をアンインストールすると起動できる場合がありますが、本質的な解決ではありません。「Windows Update」によって起動できないアプリケーションが出たときは、その次の「Windows Update」では解消されることがほとんどです。「Windows Update」による更新をアンインストールしてまで、いますぐ「A列車で行こう9」が起動できないと本当に困るのかを、よく考えるようにしてください。

セキュリティのソフトウェアは、いかなる場合でも無効にしてはいけません。セキュリティを無効にするよう指示する説明に従ってはいけません。安易に自己判断するのもいけませんし、判断を他人任せにするのもいけません。

※学校で使うChromebookでLinuxアプリ「OpenTTD」英語でプレーしたくてしかたのないミーハーでおませな児童・生徒も多いことでしょう。しかし、許可されていないのであれば、あきらめるしかありません。学校に文句を言うよりは保護者にWindowsマシンをねだるほうが実りが多いと思います。…英語で!

マルチコア・マルチスレッドについて

「A列車で行こう9」は『デュアルコア』(2スレッド)で動作しますが、あまり賢い分散処理・並列処理は行なわれないようです。ゲームを「早送り」するときなど、「A列車で行こう9」が2コア(2スレッド)を使いきるような動作をしますので、マルチコア(マルチスレッド)のCPUは必須です。「A列車で行こう9」を動作させるときはほかに処理の重いアプリケーションを動かさない前提であれば、Windows自体が動くためのコアとその他いろいろのためのコア、「A列車で行こう9」が動くためのコア×2、4コア(4スレッド)あれば問題ないでしょう。動画のキャプチャも行なう場合は、より多いコア数のCPUを検討してください。ただし、あくまで「A列車で行こう9」の動作だけについていえば、コア数が多ければ多いほど快適ということはありません。「A列車で行こう9」は『デュアルコア』(2スレッド)しか使ってくれません。「A列車で行こう9」の動作のためだけにコア数の多いCPUを選ぶ必要はありません。なお、ハイパースレッディング・テクノロジー(HT)でも大丈夫です。


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初出:2020年10月16日、10月25日は富岡製糸場


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