(初版公開:2018年8月1日、最終更新:2026年9月14日)
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「A9V1」(2010年2月11日)のアップデートパッチ「Version 1.00 Build 096」(2010年3月4日)・「Version 1.00 Build 113」(2010年3月30日)で追加された「時間拡張60倍」のシナリオマップから定番のマップを新たな視点で紹介。コンプリートパックに同梱の「公式ガイドブック」も手掛かりにして、ゲームの進め方や楽しむコツをマスターしよう。
「A9V1」のシナリオマップ(ニューゲーム)は、11個あるマップを順番に進めることでゲーム全体の機能や遊び方が見えてくる実質的なチュートリアルだ。クリアする(攻略する)必要はないが、順番通りにニューゲームを開いてみて、「提案」に沿ったプレーを試してみよう。「A列車で行こう9」は10年以上前のゲームだが発売当初から12年は遊んでほしいというメッセージが込められていた。「A列車で行こう9」は「原子力発電所の廃炉」というテーマを東日本大震災より前に淡々と盛り込んでもいた。現実に「新幹線」の建設が続いており「リニア」も開業していない。もともと鉄道は15年くらいの期間を単位として時間が進んでいく非常にまったりした世界だが、「A列車で行こう9」が描くテーマはどれ1つとして古びてはいない。このようなクオリティの高さは企画・発売を担ったサイバーフロント社によるところが大きい。「A列車で行こう9」(PS4「A列車で行こうExp.」)では最新バージョンにも「A9V1」のマップが含まれている。本作を最近のバージョンから初めてプレーする人も、ぜひ「A9V1」のマップをプレーしてみてほしい。
ただし「A列車で行こう9」は「時間拡張450倍」しかないという信じがたい状態で発売された。アップデートパッチ「Version 1.00 Build 096」で「大都市構想」を「時間拡張60倍」に変えた「大都市構想EX」が追加された。残る「広域都市計画」から「鉄道博物館」までの「EXマップ」は「Version 1.00 Build 113」で追加された。このとき「マップコンストラクションモード」では「時間拡張120倍」「時間拡張30倍」も選択できるようになったが、「時間拡張」というのも奇妙な名前の設定項目だ。これは「30年を2時間半で…」という歌にちなんで(?)デバッグに便利という開発中の暫定的な仕様そのままで発売してしまったに等しい「時間拡張450倍」の強引な正当化に他ならない。発売当初の仕様にはなかった通り、本来「時間拡張」という設定項目は不要で「時間拡張」と呼ぶ必要はない。「時間拡張30倍」に一本化して「時間拡張450倍」は最初からなかったものとすべきだった。「時間拡張450倍」をあくまで正当化して温存したせいで、後のバージョンで「時間拡張450倍」の新規シナリオマップが平然と追加され続けることになった。そのような議論を当時きちんとできなかった責任は当時のユーザーにもあり、本作を最近のバージョンから初めてプレーする人には本当に申し訳なかった。「時間拡張」という字面の印象だけでエキスパンダーのようなものを思い浮かべ『何らかの柔軟な拡張機能のようなもの』が備わっているなどと思ってはならない。視線を感じたらきっとそこにいる京成パンダのようにストイックな顔で「時間拡張30倍」だけを使っていってほしい。「選択肢がないよりあるほうがよいに決まっている」などと妄信してはいけない。(※などと)
※「時間拡張450倍」のマップをどうしてもそのまま遊ばざるを得ない状況では「時間による色彩変化」をオフにする。まさに開発陣こそがそのように「時間による色彩変化」をオフにして開発していたのだろうから何も疑わず「時間拡張450倍」だけの状態で発売してしまったのだろう。なお、「時間拡張」とは別に「ゲーム時間の速度(ゲームの進行速度)」があり、これを「300倍速」にすると、CPUが追いつかず「233.6倍速」くらいとなる。現実の1秒でゲーム内の時間が450秒進む「時間拡張450倍」で「233.6倍速」くらいのとき、ちょうど「(ゲーム内の)30年」が「(現実の)2時間半で」進むこととなり、思わず何かがざわわと咲き誇らざるを得ない。
※「時間拡張450倍」を新規に選択して「マップコンストラクション」しようというユーザーなど、まずいない。2010年2月11日の発売から3月4日までの間に「時間拡張450倍」でユーザーが作成したセーブデータの『互換性』を保つだけなら「読み込み時に変換」「変換せずリードオンリーで開く」といった挙動にすることで「時間拡張」という設定項目は設けずに済ませることができた。なお、「公式ガイドブック」(2010年7月7日)の118ページで説明されている通り、ゲームバランスはアップデートパッチにより調整が行われており「時間拡張30倍」でもゲームとして問題なくプレーできる。
※ゲーム内で毎月1日に流れる短いBGMは「時間拡張450倍」を想定しており、「時間拡張30倍」では大半の時間をBGMなしで過ごすこととなるが、そもそもBGMをオフにするユーザーが多いはずだ。海外ゲームのローカライズ(翻訳)に長けたサイバーフロント社はBGMにはタッチしていなかったのだろう。
※「マップコンストラクションモード」の「地形の自動生成」は海外ゲームやミドルウェアの機能として定番。「A列車で行こう9」のプログラムの中で浮いて見えるほど世界標準の機能がいきなり搭載された影にサイバーフロント社がいなかったとは思えない。たぶん、おそらく、そういうことなので、メーカー自身は「地形の自動生成」をまったく使いこなせていない。「テンプレート」は手作りでなく「地形の自動生成」のプリセットにすれば簡単に高品質なデータを大量に用意できた。外部の企画である「A列車紀行」(2017年10月13日)では「地形の自動生成」に大きく見劣りする「国土地理院データの読み込み」に拘泥しているが、滑稽極まりない。
元来、PCゲームでは「チュートリアル」は嫌われ者である。本作についてよく言われる「チュートリアルがない」という不満の声は、まったくのごあいさつ。それを真に受けてPS4版で「ガイド付きマップ」、Switch2版で「チュートリアル」というタイトルのマップを追加してしまったメーカーの見識のなさには開いた口が塞がらない。チュートリアルの内容がA9V1のマップの足元にも及ばないばかりか、「チュートリアル」という名前にしさえすれば不満の声を封じることができると言わんばかりである。コンシューマー機におけるユーザーの不満は価格に起因している。価格を十分に下げない限り、なぜか価格以外のことをあれこれ言われ続けるものである。「価格が高い」と言うのは自分の懐が寒いと認めるも同然であり、無意識に価格以外のことを不満の原因と思いこむのである。自分の至らなさを自分で認めるというのは、かくも難しいことなのだ。
(ユナイテッド・シネマ豊洲)以下の「対照表」では、左側に「公式ガイドブック」の記述に関するディスカッションを載せ、右側には、このサイトで紹介した遊び方(※右側の欄のタイトルをクリック)に関する解説を載せている。このページはスマートフォンでは見づらくなって申し訳ない。ぜひパソコンで開いていただいて、左右を見比べながらハイスコアにチャレンジしてみてほしい。
「やり方は人それぞれ」は言い訳の捨て台詞だ。ベストプラクティス(最もふつうのやり方)を踏まえない勝手な試行錯誤は先人への冒涜だ。学び方を学んでいない者に学びは訪れない。公式ガイドブック(全4冊)の内容についてはこちら、ニューゲーム開始時の電力・人口・鉄道施設・列車数(各マップでの上限)についてはこちら、ダイヤ設定のヒントとテクニックについてはこちらをあらかじめ一読されたい。
| Version 1.0 公式ガイドブック(pp.96-97, 118) |
ドリームM ~夜明けの大古都構想EXぜよ~ |
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| Version 1.0 公式ガイドブック(pp.98-99, 118) |
メトロポリタンM ~キャンプのカレーは煙の味~ |
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| Version 1.0 公式ガイドブック(pp.114-115, 118) |
エキスパァM. ~製造所固有記号で記載~ |
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※公式ガイドブック(p.118)に「EXマップシリーズ」の説明があるが「250倍」という誤記がある。
※「古都再興」「水面に映ゆる鉄道」「観光都市からの飛躍」「島の繁栄」「新幹線とリニア」「バスのある風景」「工業地帯のエネルギー転換」「鉄道博物館」は扱いません。各バージョンから半数を超えるマップの紹介はいたしません。
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