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現示を変えるには撤去して設置しなおす必要がある動作しない信号機の使い道とは。線路ごとの進行方向を定めよう。速度制限標識を併用しよう。(最終更新:2024年4月14日)


A列車で行こう9・Exp.の信号機


A列車で行こう9・Exp.の信号機

場内信号機出発信号機・
閉そく信号機
中継信号機
ポイントの手前で列車を待たせる機能(※未実装)動的な条件で列車を減速させる機能(※未実装)自動で主信号機と同じ現示をする機能(※未実装)
▼主進路の左右を選択できない
▼3進路以上や標識の取り付けには未対応
▼架線柱やホームへの取り付けには未対応
▼「P確認」標識でJR専用になってしまう
▼駅のダイヤ設定や踏切などと連動しない
▼架線柱やホームへの取り付けには未対応
▼架線柱やホームへの取り付けには未対応
灯具の色(光色)がおかしい灯具の色(光色)がおかしい灯具の色(光色)が黄緑がかっていておかしい

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信号機の光色


※A列車で行こう9・Exp.の「高層ビルの航空障害灯」と「雨」と「雪」は、3Dではなく2Dで描画しているのではないだろうか。同じことを信号機の灯具についてもやってほしいものである。
ホームがカーブしている駅では出発信号機に対する中継信号機もあり、出発信号機が2進路であれば中継信号機も2つ並ぶこととなるが、駅のホームは必ず直線にしかできないA列車で行こう9・Exp.では要らぬ心配である。

実装と3Dモデル

【豆知識】しみじみと「ヘッドライト」「テールライト」と歌い上げる歌があるが、「ライト」と「ランプ」の違いは何か。「ライト」は「光っていること」「光らせること」あるいは「明るさ」「光」「光線」そのもの、明るく光らせて標識の役目を果たさせるという抽象的なことを指す「ランプ」は「光るもの」灯具そのものを指す。「ランプを掲げて合図を送る」ということはできるが「ライトを掲げて合図を送る」とはいえない。太陽光や月明かり、それに星空など、自分の手で操作できないものは「ライト」といい、ジオラマの照明のように、自分の手で操作はするが、本来は操作できない自然現象を模す目的のものは「ライト」という。日常生活上の言い習わしとしては「懐中電灯」など光の直進性を高めてある道具は「ライト」とも呼ぶ。鉄道でいう「ランタン」「カンテラ」は光の直進性を高めるために灯台と同じ「フレネルレンズ」を組み込んだものをいう。なお、融雪のため油を燃やしてレールを温めるのことも「カンテラ」と呼ばれる


実感を持とう

A列車で行こう9・Exp.の信号機は、信号としての動作はせず、線路際の情景を演出する「アクセサリー」という扱い。しかし、これはプレーヤーの鉄道知識を問う一種の口頭試問のようなもの。動作しないからといってまったく信号機を建植しないのもいけませんし、でたらめに建植してしまうのもいけません。実際に、鉄道の信号機は切り替わりがもっさりしており、運転士の視点では、自分の列車が通過したことによる信号の現示の変化を運転士が自分で見ることはありません。動作しない信号機でも情景の演出にはじゅうぶん。鉄道模型でも、電気仕掛けで動作する信号機だけでなく、標識のように建てるだけの安価なパーツも市販されています。

※すべての信号機には1つずつ固有の「(上野駅)8番線 第一出発」「(上野駅)9番線 第一出発」などの名前が付けられており、「8一出」「9一出」などのように略したかたちで(アラビア数字と漢数字を同時に使って縦書きで)名前を記した標識が信号機に付随して掲出されます。名前がわからないと信号の喚呼ができません。A列車で行こう9・Exp.の信号機のように、名前をつける機能がなく表示もない状態では、信号機として認められません。Nゲージの模型では小さすぎるので省略せざるを得ませんが、3DCGで描くことも車窓モードで2Dの表示を出すこともできるゲームソフトでは省略してよい理由はないでしょう。

上野駅PLフィルターを使用して撮影

まずは3灯式の信号機を建植してみましょう。駅構内の信号機(絶対信号機)としては「R(停止)」の現示が基本です。車窓モードで見ることになる本線(副本線や側線でない)の信号だけを「G(進行)」にして、周囲の信号や反対向きの信号はすべて「R(停止)」にしましょう。場内信号では「Y(注意)」の現示も使えるでしょう。速度制限標識を組み合わせて、実際に列車を減速させて駅に進入させましょう。

よく使う「速度制限標識」説明

出発信号や場内信号はポイントと関連するものなので、ポイントに起因する速度制限標識がいっしょに並んでいることが多く、また、出発信号と場内信号が並ぶ箇所もあります

「単複」という言葉があるせいで「単線」が「基本」で「複線」が「応用」だと思い込んでしまうが実際は逆だという話と同じで、「信号機の灯具の数」を「数字の大小」としてしか見ず、数字が小さいほうから順番に見ていこうとしてしまう人がいますが、それでは成り立ちを正しく理解するのが難しくなってしまいます。現在もランタン上げ下げや2色の手旗による合図も残っていますが、信号機といえば色灯式です。色灯式の信号機は、3色の灯具を用いて3種類以上の現示をわかりやすく出すことを目的につくられたものですから、色灯式といえば3灯式の信号機が基本です。ここから、灯具を増やし、その組み合わせで現示の種類を増やしていった4灯式などの信号機があります。「GG(高速進行)」を現示できるようにした6灯式の信号機は、特別な認可で160km/hの運転ができる在来線で使われています。

2灯式の信号機は、単線区間で使われます。現在の鉄道では「単線」は特殊なものですが、鉄道の信号の成り立ちを知るには「単線」での制御を見ていくとわかりやすいでしょう。ある列車を駅から出発させるには、次の駅の番線が空いている必要があります。このことを機械的かつ自動的に確認・伝達する仕組みが鉄道の信号(信号通信)なのです。いまから列車が動くので、ほかの列車は寄るな触るなブロックする」(じぶん以外は締め出す=目の前の線路をじぶん専用として確保する⇒「閉じて塞(ふさ)ぐ」)ことを「閉そく(閉塞)」といいます駅間の信号機(閉そく信号機)は、列車を増発したいときに増設されます(「閉そく」の実現に「閉そく信号機」は必須ではありません)「自動閉そく」の線区では、線路上に列車がいない限り、駅間の閉そく信号機は「G(進行)」を現示し続けます。ただし、信号機を越えた列車が信号機より手前に戻る(後退する)ことは考えられていないので、信号機を越えてのオーバーランをしてしまうと、列車を駅に戻すことができません。

※通常の国語科の学習指導要領を大幅に超えて(あるいは書道というかたちで)漢字の成り立ちをよく学習した人であれば、「閉」「塞」という漢字を見ただけで直感的イメージできることです。鉄道150年の歴史の最初のほうで英語の「ブロック」に「閉塞」という訳語を当てた先人たちは当然、そのような読み書きの教育を受けてから鉄道という技術と向き合ったのです。いきなり出てきてもよくわからない用語であるからこそ過剰におもしろがられるという面はあると思いますが、常用漢字以外は仮名で表記するようになってからの「閉そく」という文字列を読み間違えたり、音だけをおもしろがるかのように「閉そく」という語をじぶんのホームページやブログのタイトルに使ったり、ましてやじぶんのハンドルネームとして使ってしまったりするのは先人たちに申し訳の立たないことですから、いますぐおやめなさいと強く言いたいです。

4灯式や5灯式の信号機は、総武線(各駅停車)や中央線、あるいは湘南新宿ラインと埼京線が共用する山手貨物線のような稠密線区で見られます。このような線区では列車の間隔を詰めるため、駅間の信号機(閉そく信号機)が短い間隔で設置され、駅の前後だけでなくホームの中間にも「第二場内」や「第三場内」の信号機が増設されています。駅間の(閉そく)信号機では「YG(減速)」、「第二場内」などの信号機では「YY(警戒)」の現示が活躍します。出発信号機には駅間の最初の閉そく信号機という役割もあり「YG(減速)」が現示できるよう4灯式にする場合があります。4灯式の信号機は、灯具の配置により「YG(減速)」を現示できるものと「YY(警戒)」を現示できるものに分かれています。5灯式の信号機は、「YG(減速)」と「YY(警戒)」の両方の現示ができるようにしたもので、特にE電(国電)区間の駅の「第二場内」や「第三場内」の信号機では多く見かけます。本作でも、動作はしませんがそのように建植すると格段に実感的な情景となるでしょう。

※中継信号機とその先の信号機で現示を変えておくと、目の前で現示が変わった(上がった)ような錯覚を持たせることができそうです。目の前で信号の現示が変わるというのは「人間くさい」、先行列車の動き(そこに列車がいるのだ)や、信号扱い所の係員がたったいま操作したようだ(そこに人がいるのだ)といった生々しい存在感を与えてくれます。機械が勝手に動いているということではないのが鉄道の信号の魅力です。だからこそ憎たらしくも感じれば嬉しくなったりもするわけです。

ただ、これは実際の総武線(各駅停車)や線、あるいは新宿ラインと埼京線が共用する山手貨物線の信号に関する実感があって初めて実感できること。現実の体験が何もないままゲームの画面だけに向かっていても、まったく実感など持ちようがないのは言うまでもないことです。ゲームの中でしようとすることは、必ず現実にも体験しておくのが鉄則です。総武線(各駅停車)や中央線、あるいは湘南新宿ラインと埼京線が共用する山手貨物線のような線区の電車が新宿や池袋のような大きな駅の手前でいかにのろのろと走り、いかにいらいらさせられるのかを身をもって知っていなければなりません。新宿や池袋のような大きな駅の手前でのろのろ走ることを「電車が遅れていた」と言う人がいますが、いいえ。あの運転が正常なのです。

営業上は別の駅でも信号上は同一の駅構内とみなされている箇所もあります。大きな駅の1つ前の駅は、すでに大きな駅の駅構内で、客を乗せて入換運転をしているようなものだったりもするわけです。

列車は、駅を発車したら駅間では止まってはならず次の駅に到着しないといけませんが、駅の数より多くの電車が同時に走る稠密線区では、やむをえず駅間の閉そく信号機の「R(停止)」現示により本線上に止まらざるを得ないことがあります。この場合、現示が上がるか、停車してから1分以上が経つかすると、発車が可能です。駅ではない場所で停止した列車が発車するときは必ず警笛を鳴らします。降りる駅で階段に近いからなどの理由でラッシュ時の電車の先頭車両に乗ることが多い人なら、きっと聞いたことがあるはずです。自動車の運転をする人なら、クラクションを鳴らす条件との違いを気にするかもしれません。EV(電気自動車)が静かすぎて危ないので何か音をつけようという話を思い出す人もいるでしょう。ぜひ、鉄道の信号機というものを机上の雑学だとは思わず、実感を持つようにしてください。そのような実感を持とうという意志や努力を欠いたまま知識だけをいくら仕入れても、A列車で行こう9・Exp.のダイヤがリアルで実感的なものになることはないでしょう。A列車で行こう9・Exp.のダイヤがリアルで実感的だと感じられるかどうかは、すべてあなた自身にかかっているのです。

おりるよー

A列車で行こう9・Exp.では信号機は動作しませんが、信号機を正しく建植することには、各線路の進行方向を定めるという意味があります。これは、ダイヤ設定を間違いなく行なっていくための非常に重要な準備です。線路は極力、一方通行にしましょう(逆走しないようにしましょう)。複線の区間では左側通行です。万一、ダイヤ設定のミスにより列車が逆走してしまったら、すぐに気づけるようになりましょう。(ゲームを一時停止して、逆走した列車をすみやかに撤去しましょう。列車を配置するときは進行方向よく確かめましょう。列車に背を向ける向きでホームの端(黄色い点状ブロックの外側)を歩いてはいけません。そのような場合は運転士は警笛を鳴らさなければいけません。警笛の大きな音に驚いたとか恥ずかしかったなどといって怒ってはいけません。)

※鉄道は国の免許で運行されるものです。駅員や乗務員による、安全と定時運行にかかわる利用客への指示には、交通違反や駐車違反の取り締まりにも匹敵する重みと権限があります。駅員や乗務員の指示には絶対に従ってください。100万円の自動車を1億円の電車にぶつけてしまったらどうなるでしょうか。なにごとも金額で優劣をつける考えの人の中には、むやみに高額なものをありがたがるいっぽう、国電区間や地下鉄では運賃が安いからといって、鉄道の施設や職員を低く見てしまう人がいます。自販機の商品が100円だからといって、あたかも自販機本体も100円くらいしかしない安いものであるかのように乱暴に扱ったり、叩いたり蹴ったりしてよいのでしょうか。

【豆知識】現在はLEDが主流となっているが、かつて電球を使用していた色灯式信号機は列車通過の振動を柱の部分で逃がし、電球そのものが激しい振動にさらされることを避けていた(らしい)。このため線路際の信号機は(場所にもよるが)非常によく揺れる(ものもある)。鉄道ではこのほかにも、電源電圧の変動に追従して動作するアナログのATCや、揺れる車内で揺れながら新聞を読むなど、柳に風といった感じのことが自然となされる。

鉄道の信号に関する知識を踏まえると、信号機が動作しないA列車で行こう9・Exp.でもそれなりのリアリティを感じてゆくことは可能でしょう。始発駅のダイヤ設定では、駅長として出発信号機を「G(進行)」現示に上げるつもりで「発車時刻」を設定してあげましょう。駅の手前のポイントでは、場内信号機の現示によって減速するかのように列車を減速させましょう。後続列車が近づきすぎないように、より手前の駅のダイヤ設定で発車を遅くしてあげましょう。大きな駅ではポイントの転換をまとめて行なうため、すべての番線が列車で埋まったり、逆にすべての番線が空になったりします。そのようすを再現してみましょう。なお、A列車で行こう9・Exp.では信号機の現示を変えるには撤去して設置しなおす必要があります

A9V4「公式マスターズガイド」での説明は

A列車で行こう9・Exp.の信号機はA9V4で新登場したオブジェクト。A9V4に対応する公式ガイドブック「公式マスターズガイド」では、なんと4ページもの紙面を割いて詳しく説明されています。まさに鉄道ライターの本領発揮といったところ。本作には登場していない出発反応標識(レピーター)の説明まであり、駅長や車掌といった職制にも言及されています。鉄道を趣味にする者なら遅かれ早かれ知ることになる鉄道の信号の知識がコンパクトにまとめられていて、まったく不満はありません。

しかし、ゲームの中でどのように活かすかという説明は不十分。「YY(警戒)」「Y(注意)」「YG(減速)」の現示を明確には区別せず「徐行」と書いているほか、ゲーム内の「アイテム」としての信号機には列車の速度を変える機能はないけれど、「Rail」メニューから設置できる「速度制限標識」を組み合わせれば、信号機の現示にあわせた速度で列車が走っているように見せることはできるということが、明示的には教示されていません。

さらに、同じくA9V4で登場した新機能「速度制限標識」の説明は、「公式マスターズガイド」では「曲線標」や「勾配標」などの「線路脇の標識」を紹介する見開きページの最後(右下)での非常に小さな扱い。具体的にどのような場面でどのような速度を指示すればよいのかは例示されていません。なお、工事中などの箇所で臨時に速度を制限するものは「標識」ではなく「臨時信号機」という信号機の一種だということです。

A列車で行こう9・Exp.は、A9V4の発売後に「JR東海パック」、PS4への移植、その再移植ともいえるA9V5と、3回ほど大きなバージョンアップがありましたが、A9V4で実装された信号機については、その後はまったく手つかずにされています。改良するなら「動作する」ようにしようと思われるのが自然ですが、どうすればA列車で行こう9・Exp.というゲームの仕様に落とし込めるか、決めかねたのでしょう。鉄道を趣味にする者なら誰でも超早口でまくし立てるであろう「公式マスターズガイド」のような通り一遍の説明は、ゲームソフトの開発者の役には立ちません。信号機をリアルにするためには、信号機だけを見ていてはだめなのです。

本作の信号機に関して求められる追加の開発は、実はとても地道なこと。PS4のコントローラでA列車で行こうExp.を楽しむプレーヤーからは、信号機を思うように設置できないという声が上がっています。これは、「速度制限標識」と同じように「Rail」メニューから設置する(線路に『吸着』する)ように変えれば解決できることです。信号機と線路を関連付けるという挙動は、「動作する」信号機を目指す上で必須のもの。当座のバージョンでは単に設置の操作が簡単で確実になるだけであっても、将来のバージョンで「動作する」信号機にしていくための大きな足がかりになるでしょう。

信号機と「速度制限標識」のいずれも、設置済みのオブジェクトをクリックすれば設定画面が開いて、そこから現示や制限速度、オブジェクトの形状(灯具の数や進路数)を変更可能とすることは、ゲーム全体の仕様を大きく変更することなく対応可能です。「動作する」信号機をいますぐ実装できるめどが立たないとしても、情景パーツとしての使い勝手をよくする開発をまったくしなくてよいということにはならないはずです。

こうした考えの延長線上で、信号機と「速度制限標識」を単なるオブジェクトの配置(の操作)ととらえるのではなく、「信号」「速度制限」という「情報」を線路に対して設定する機能(操作)なのだというメンタルモデルに移行していけば、オブジェクトを「非表示」にすれば「ATC」を表現できるといった柔軟な考えをしていけるでしょう。速度制限がかかったときと解除されたとき、車窓モードで「チーン♪」というベルの音を鳴らすことは、いますぐにも実装できることです。なんならプレーヤーが自分の口で「チーン♪」と言ってもいいのです。それはさすがに恥ずかしいというなら、本物のベルを手元に置くとよいでしょうまさに信号機をリアルにするためには信号機を見ているだけではだめで、信号に関係する音を聞く必要があったのです。

ほかに、これは「公式マスターズガイド」での「場内信号機」の説明が非常に詳しいので思い至ったことではありますが、A9V5で実現した「機回し」「連結」「連結解除」は、信号との関係としては非常に特殊な、一種の『マニュアル(手動)』運転です。もしA9V4の段階で「場内信号機」が「動作する」ものになっていたら、現在のA9V5のようにシンプルなかたちでの「機回し」「連結」「連結解除」は実現できていなかったでしょう。ちょっとしたケガの功名と言えそうです。

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