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土木学会とオンザライス選手権、「A列車とOuDia」7つの約束。駅構内の配線略図と路線全体の設備計画概略図。「ダイヤホール」とは。(最終更新:2024年4月20日)



そのほかの図表の描き方


駅構内の配線略図と路線全体の設備計画概略図

この表は、ゲームの中でつくった路線を横1直線に書いて、ゲーム画面の座標表示をもとに駅間の直線距離を求め、その数字をそのまま「おおまかなキロ程」とみなして記載したものです。

『いわゆる配線略図』を描いてもよいですが、「ふつうがいちばんです」と述べた通り、全線にわたっていたってふつうの配線であるので、規模などを数字で記すだけで情報としてじゅうぶんなのです。(※特記ない限り路線は複線で、折返し可能といえば両渡り線があり、待避可能といえば2面4線なのだと思ってよいのです。)

※本来、配線略図とは、構内の配線が非常に複雑な駅について、駅ごとに1枚の図を描くものです。複雑でなければ描く必要がないのです。路線全体を示す図は設備計画概略図などと呼ばれ、これも、単線区間など行き違い設備の配置が複雑な場合に描くものです。


路線図

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図表べからず

ダイヤグラムを描く作業は
あくまでゲーム外の余興



「A列車で行こう9」はゲームです。ゲームソフトを起動して、3Dグラフィックで列車が走り回るのをぼーっと眺めて日が暮れるアクアリウムの休日なのです。「時刻表」の形式で書き下して何がうれしいでしょうか。

これは「A列車で行こう9」のゲーム画面だけを見てマップをつくり、ゲーム画面だけを見て列車を走らせていった結果を、あとから「OuDia」でダイヤグラムに起こしたもの。このあとも何かいろいろ変えて、もはやこのダイヤグラムの通りには走っていないと思います。ダイヤグラムという図面として美しい(『幾何学的に美しい』)とか精緻な感じがするといったことを、「A列車で行こう9」のゲーム画面を見ずに「OuDia」の画面上だけで追求してしまうのでは本末転倒です。「A列車で行こう9」の中で列車がそれっぽくかっこよく走り、なおかつオンザライスゲームも進む(「自動発展」がきちんと進み、きちんとした乗客数があり、列車が黒字になる)というのが大前提です。どんなに“すばらしい”ダイヤグラムが描けても実際に運行できないのではだめ。『絵に描いた餅』にならないようにしようではありませんか。

「ダイヤホール」とは

「A列車とOuDia」7つの約束

  1. 「OuDia」を「考える道具」として使いましょう(現状を可視化して問題点を抽出・考察するのに使いましょう=ダイヤグラムを描くより前にダイヤは完成しているようにしましょう)
  2. 「考える道具」として使うのに「OuDia」がベストなのかはよく考えましょう(図形として移動や拡大縮小それに反転や回転ができるドロー系のグラフィックソフトやExcel・PowerPointも使えます=「OuDia」でなければだめとは思いこまないように)
  3. いろいろな道具を使うのはよいですが、紙と鉛筆(黒板とチョークまたは地面と木の枝)という最低限の道具でも同じことができる技量を獲得・維持しましょう(道具のせいにしない・道具の自慢をしない)
  4. 実際に運行されている列車や駅場面を見るだけで頭の中にダイヤグラムが浮かぶようになりましょう(1日分ぜんぶという意味ではありません
  5. ダイヤグラムを見るだけで実際の施設や列車が思い浮かぶようにしておきましょう(地図や地形図を見て風景が思い浮かぶのと同じことがダイヤグラムという図面でもできるようになっておきましょう)
  6. 白紙の状態の「OuDia」を開いて始発(初電)から線を引き始めるのはだめです(データイムのパターンダイヤ、あるいは最混雑時間帯のダイヤを先に作成しましょう)
  7. ゲーム内で貨物列車を運行するのであれば(貨物列車は使わずにトラックだけでもゲームを進めることはできますが)貨物線として別線にするばかりでなく旅客列車と同じ線路での運行にチャレンジしてみましょう(回送列車と貨物列車も入力しましょう)

このサイトのテーマは「A列車で理数探究」ですが、ダイヤグラムに関して本格的なこと(数理最適化など)をするのはすごく難しいです。ただ、理数探究基礎で学ぶ基本的なことがらは、「OuDia」を使おうとするときにも通用するものです。考察の段階に進んでから実験をやり直してはいけません(※実験データの改ざんにあたります)。実験より前に仮説が必要です。このことを「OuDia」を使う場面に即して言い換えれば、「OuDia」でダイヤグラムを描きながらダイヤを作成しないこと(「OuDia」は「考察」のために使う)、このゲームならではの「自動発展」は理科の実験のような意味合いで観察することができるので、「自動発展」なすがままというのでなく仮説を立てましょう(開発の段取りや目標を決めましょう)といったことになるでしょう。まさに理科室でするだけが理数探究なのではありません。実際には実験をせずにポスター発表や口頭発表をでっちあげることは絶対に許されません。「OuDia」で描いたダイヤグラムだけが妙に立派なのでは、そのような疑いを持たれると思ってください。自作のダイヤについて自分の言葉で説明を尽くしてください


参考文献


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