(最終更新:2024年10月10日、なまらクリームたっぷり!)
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「A列車で行こう9」はどんなゲーム?
「A列車で行こう9」はどんなゲーム?
「A列車で行こう9」は鉄道を軸に市街地や工業団地を整備する都市開発鉄道シミュレーションゲームだ。マップごとに提示されるいわゆる街づくりの計画に従い、電力と建設資材を采配して計画人口の達成を目指す。プレーヤーの役割は、都市発展の段階に応じて必要となる産業構造(産業構成比)を見極め、駅の乗降客数と子会社(自社物件)を通じてこれを構築・維持すること。なお、本作の道路は都市発展のメカニズムと直結しており、道路網だけを先に建設してしまうとうまくいかないことに注意が必要だ。
都市開発鉄道シミュレーションとは 都市(行政) 開発(国・民間) 鉄道(運行事業者) 電力 資材(と資金) 人の流れ 「発電量」が「計画人口」の意味を持つ(それを『決定』する役割) 生産した「資材」の売却で「資金」を得ながら「資金」を投じて建てた自社物件を売却して「資金」を得る 鉄道部門は淡々と黒字化できるようになっている ⇒ 景気グラフを見よ
(自動発展の勢いを左右する)⇒ 道路を見よ
(自動発展の進捗の目印となる)⇒ 地価を見よ
(自動発展で建つ建物の種類を左右する)※「A列車で行こう9」では、プレーヤーの子会社(自社物件)以外の建物や道路が自動的に建設されることを「自動発展」と呼ぶ。
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プレーヤーの役割(ロール)
プレーヤーは「都市(行政)」×「開発(国・民間)」×「鉄道(運行事業者)」という3つの異なる役割(ロール)を演じていく。これらは「電力」×「資材」×「人の流れ」と対応している。
- 電力:マップに初期配置された発電所の発電量を使いきるように都市発展を進めるのが基本だ。発電所がないマップでは資材を用意して発電所を設置する。
- 人の流れ:初期配置の駅から乗客を乗せて未開発エリアで降ろす。資材の供給を続けて周辺を発展させる。初期人口が少ないマップでは資材を用意して自社物件を建設し、一定の人口を確保してからでないと都市発展は起きない。
プレーヤーの行動(アクション)
プレーヤーは都市の人口を増やして鉄道の乗客数を増やしていく。都市発展を進めるエリアに対して、駅または配送所の位置を適切に決める。都市発展の段階に応じて資材置場を過不足なく設置する。
- 産業構成比:ゲーム内の建物(子会社)は「農業度」「工業度」「商業度」「ビジネス度」「レジャー度」「文化度」「住宅度」を持ち、その割合が「産業構成比」として表示される。「住宅」を増やさないと人口は増えない。
- 乗客数:人口は「住宅」の建設で増えるが、乗客数は「商業施設」「文化施設」などの建設で増える。本作では「住宅」からの通勤ラッシュのような乗車は起きないことに注意が必要だ。乗客数の多い建物は駅の至近に集積させる。
- 駅と配送所と資材置場:資材を駅または配送所で降ろすと、その駅または配送所を中心として都市発展が進む。資材置場の位置ではなく資材を降ろした駅または配送所の位置が中心になることに注意が必要だ。
プレーヤーが都市発展に介入するためにとることができる行動(アクション)には以下のものがある。
- 子会社(自社物件):周辺に建つ建物の種類や規模を誘導することができる。
- 調整区域:指定した区域では発展も衰退も起きなくなる。
- 保護区:土地を確保しておくことができる。
- 道路や建物の撤去(区画整理):土地を空けて新たに大規模な建物が建つようにすることができる。
プレーヤーの目標(ゴール)
プレーヤーは鉄道と自動車を使い分けて効率的かつ効果的な輸送体系を構築する。安定した収益の確保が当面の目標(ゴール)となる。
- 貨物列車:隣町への資材の売却に使う。資材工場の生産ペースに合わせて運行する。生産された資材を搬出しないでいると資材工場が赤字になる。
- トラック:隣町からの資材の購入・資材置場への搬入に使う。運行する台数で輸送ペースを調節する。隣町からは夜間・休日でも資材を購入できる。
- 旅客列車(通勤型・高速通勤型):駅の乗降客数を増やし、駅の周辺で都市発展が起きるようにする。近距離の運行に適す。駅の乗降客数が少ないと駅の周辺は衰退する。
- 特急列車(急行列車):より大きな売上を狙い、都市発展の段階を上げるために使う。長距離の運行に適す。衰退しにくい「超高層ビル」「公共施設」などが増え、都市の完成形に近づく。
プレーヤーの敗走(フライト)
資金がマイナスになるとゲームオーバー(プレーヤーの負け)となる。よくある敗因は以下の通りである。
- 都市発展を進めると地価が上がる。これにより子会社(自社物件)の評価額が膨れ上がり、資産税を払いきれなくなる。
- 都市発展が落ち着くと資材が消費されなくなり、資材工場と資材置場が赤字になる。
- 都市発展を進めるつもりが実際には衰退して電力消費が減ると発電所が赤字になる。
- 各駅から乗車する客の数は実数ではなく比率で算出される。限られたエリアのみで都市発展が過度に進むと乗客が偏り、ほとんどの駅では乗車する客の数がゼロ同然にまで減る。これにより列車が赤字になる。
- 都市発展が進むと「産業構成比」が変わり、子会社(自社物件)の売上が大きく変わる。電力消費が増えると「景気グラフ」が下がることも加わり、子会社(自社物件)は時間が経つほど赤字になりやすい。
- 保有しているが運行しない列車には運行費用がかからないため黒字のように見えるが資産税はかかる。運行費用が安い列車は簡単に黒字になるが、資産税を払えるだけの利益が出ているとは限らない。
- ゲームならではの事情として、初年度の決算は期間が半端で参考にできない。黒字か赤字かの判断はゲーム内で3年目を迎えて初めて可能となる。
なぜ日本語では「敗北」というのかは定かでないが、経営に失敗した経営者は会社から追い出される。もはや「国際空港」から『北のほう』へ「フライト」するしかない。
(初出:2024年5月15日)
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