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小一時間で初心者卒業。大人のA列車。ゲームならではのデフォルメを楽しむ。(初版公開:2020年10月6日、最終更新:2022年11月26日)


路線図とマップコンストラクション

  1. シナリオマップでの線路の直し方
    ニューゲーム(シナリオマップ)の開始時に配置されている線路は『問題』だらけ! 作者からの挑戦を受けて立とうじゃないか。「路線網」「施設」「旅客と貨物」について解説。

  2. マップコンストラクション
    「創作ゲーム」として配布するつもりで、ゲームモードを意識してつくろう。「デフォルメ」「ゲームの仕様」「地形」について解説。(マップコンストラクションとは

  3. 上を北に固定「サテライト」
    ゲームの中で道に迷っていませんか? マップの平面図を正しく使うための基本的な考え方を紹介。

  4. リアルに見せるコツ『架空のJR線』
    「地形の自動生成」から始めます。最初にマップの“骨格”をつくろう。

  5. 複数の『架空の私鉄』をリアルに作り分ける
    走らせる車両をとっかえひっかえするだけで満足していませんか。私鉄の情景を論理的につくる方法を解説。

  6. 公団『架空の国鉄新線』で奥深さを
    路線の建設の経緯や事業主体の違いをゲームの中でも表現してみましょう。

  7. 路線図の描き方
    路線図の目的を知ろう。「路線図に描かないもの」「鉄道会社以外が描く路線図」を紹介。

路線図の描き方

路線図とは何かを学ばないまま、見た目だけを真似して図を描くことはやめましょう。じぶんが見たことのある図だけの、しかもうろ覚えで描こうとすると大失敗しかねません。路線図と、路線図ではない図(地図、地形図、停車駅案内図、駅構内配線略図など)の違いをしっかり理解して描き分けましょう。図を描く目的を再確認して、その目的に最適な図の体裁(appearance)を選び取りましょう。あなたがゲームを進めるために必要な図は、路線図という体裁(美観や意匠性)にこだわらず、ゲームの中での実用性(線形や駅間距離の計画や確認など)がじゅうぶんに得られる体裁で描きましょう。

以下の3枚の図は、ゲーム画面の「サテライト」から路線と駅を簡略化して描いていくプロセスを示しています。(自作のツールを使用して色を置き換えています。)

説明
説明

路線図は、実際の線路の線形(向きや長さ、曲がる地点や角度、交差)にはとらわれず、線路のつながりを見やすく表現する図です。駅が多いところは拡大し、駅が少ないところは圧縮して描かれます。駅名などの文字を表示する都合によっても、実際の線形とは異なる配置になっていくのです。路線図は、すでに路線網が完成してから描くものなのです。

一方、以下の図は、ゲームの中での線形駅の位置を忠実に描いた地図になっています。路線図として仕上げるためには、かなりデフォルメしないといけないことがわかるでしょう。(自作のツールを使用してランダムに得た地名をマップの地形・地勢に応じて与えています。)

説明


路線図は、紙に印刷して電車内や駅に掲出したり、配布して客が持ち歩けるようにすることを目的に描かれます。路線図は、目的地の駅を見つけ、そこまでの経路を知るために使われます。このとき、紙の上で指で線を追いかける、あるいは目で見るだけで線を追っても見間違えることがないように色や大きさなどが配慮して制作されます。

JRの路線図に描かないもの

路線図は目的地までの乗り換えがわかるようにするための図です。路線と路線の乗換駅は強調して表示しますが、特急停車駅を強調することはしません。このことは運行情報・運休情報を表示する画面でも有効で、乗り換え(乗り継ぎ)の経路上に運休区間がないかどうかを一目で確認することに役立ちます。特急列車については、そもそもきっぷの買い方や乗車のしかたが異なるので、別口で案内があればよいということです。

路線図では特急列車のほか、通勤快速やライナーも表示しません。「むさしの」「しもうさ」のような列車表示しません

一方、朝夕のみの地下鉄東西線の津田沼乗り入れ取手までの常磐線各駅停車表示します湘南新宿ラインの特別快速相鉄線直通列車表示します



地下鉄・私鉄の路線図

地下鉄やでは、踏切にかかる交通安全教室社会科の乗車体験などで児童に配る非売品の「下敷き」を用意していたところがたくさんありました。その後、公式グッズとして市販しているところもあるでしょう。

第三者の路線図

鉄道事業者ではない第三者が作成する路線図では、JR線と私鉄・地下鉄のどちらを強調することもなく中立的に描かれます。一方、多くの人にとって利用頻度の低い新幹線は細い線で描かれます。線や色に大きな差をつけなくてもJR線を明示できる方法として、地図記号の「駅(JR線)」(の体裁の線だけ)も、よく使われます。色については決まりがあるわけではなく、第三者としては安易に鉄道事業者のコーポレートカラーをそのまま使うわけにもいきません。在来線を黒、新幹線を何か適当な薄めの色で描くことが多いようです。

昭文社と高橋書店の違いは、印刷の大きさ(細かさ)。昭文社は大判のポスターで「カレンダー」になっています。高橋書店は手帳の見開きのサイズで、折りたたんで手帳に挟める「付録」になっています。

かつて書店で市販されていた昭文社の路線図は、壁に掲示して離れて見ても検索性が下がらないよう、太い線やくっきりした文字を使うなどのデザインになっていました。たくさんの路線を色分けするために薄い色も使われ、路線の色にかかわらず黒で縁取りされます。1つの路線に複数の運行系統があれば区別して明示され、乗り換え不要で直通する電車があるのかパッとわかります。路線はカラフルで見ていて楽しいものですが、直射日光のあたる場所ではあっという間に日焼けして退色してしまいます。だからこそ「カレンダー」として1年ごとに新しいものを買うようにされていたのでしょう。(※現在は大判のものは受注生産になっていて、必ずしも「カレンダー」にはなっていません。)

全国の書店のほか東急ハンズロフトでも取り扱いのある高橋書店の路線図は、手帳サイズという制約の中で可読性を最大限に確保しています。路線の色分けは地図の塗り分けと同じ考えで、隣り合う路線さえ区別できればじゅうぶん。薄い色は使わず、いくつかの路線が同じ色で描かれます。週末のお出かけを促すかのように「ケーブルカー・ロープウェイ」が特別な色の線で示されているのが目を引きます。デザイン上、JR線と私鉄・地下鉄の違いはあまり意識されません。なお、地下鉄だけを詳しく描く別図があり、大都市近郊の図では地下鉄は省略されます。手帳に挟むという用途から、繰り返しの折り曲げや摩擦に強い特別な紙が使われています。

夕日町計画・de・時刻表のピンクのページ説明
広域都市計画EX・de・時刻表のピンクのページ説明

交通新聞社やJTBの時刻表には、運転時刻を調べたい路線の掲載ページを見つけるための索引地図があります。あまり探しやすいものではありませんので索引と言い切るのに抵抗があれば、地図の形をした目次だと思ってもよいでしょう。時刻表ではこのほかに、運賃(きっぷ)のルールを説明するページで、説明のために必要な範囲を大きくはっきり描いた路線図が何枚も出てきます。こうした路線図は黒1色で、文字や線などもいたってシンプル。ものによっては、ほぼ同じ図が企画乗車券券面にも、自動券売機での印字で出てきます。わたしたちが遊びで路線図をこさえるときには複雑さやカラフルさを競いたくなってしまいますが、自動券売機で印字できるほど明瞭なデザインというのも、ある意味では「目からウロコ」でしょう。

地域のJRの支社が内製(社員が手作り)したり地元の適当な印刷業者などに外注したりした図にはすごくだめなものが多いので参考にしてはいけません。例えば、路線網を線で示す(いわば「線」が『主役』である)路線図の中で「引き出し線」を使うのはNGです。駅名の縦組みも適切に使いましょう。(横組みのまま1字ずつ改行しただけでは縦組みではありません。)

交通広告の「駅等級」


駅等級説明

交通広告を扱う業者が描く路線図は、駅に広告を出したい広告主のためのもの。一般の路線図よりも大胆にデフォルメし、カバー率をとらえやすくしています。また、駅間距離が短めで駅の数が多い私鉄の図では、路線がとぐろを巻くように詰め込まれます。この表現で「この地域には駅がいっぱい」「駅は多いがここからここまでは1つのエリア」といった情報を視覚的に表わしています。広告主はこれを見て「反復訴求」や「POP効果」などの戦略を使い分けていくのです。

旧国鉄が駅構内の広告の料金を定めるときに、体系的な「駅等級」を使いました。実際の駅の状況は1つたりとも同じではありませんが、ある程度の幅を持つ「駅等級」にまとめたのです。「駅等級」は、乗降人員や優等列車の停車駅などと必ず一致するわけではありませんが、その路線での運行のありようをおおかた示唆するものになっています。

「駅等級」は絶対評価ではなく相対評価だという言い方もできます。ある鉄道会社やある地域、ある路線の中での相対的なランクを示すものですから、別の会社や地域の「駅等級」と比べることに意味はありません。ほかの路線に比べれば乗降人員が少ない路線にも「特級駅」はあるのです

ゲームでは、プレーヤーが設置した駅がどんな駅なのかは、プレーヤー自身が決めなければなりません。このとき、駅の種類や優等列車を停めるか停めないかといった個別のことより先に「駅等級」を定めるとよいでしょう。リアルなマップにしていくためには実際の成り立ちをなぞることが大切ですが、なぞる向きは逆向きでもよいのです。現実には路線網や都市の発達の結果として生じている「駅等級」の違いを、プレーヤーのあなたが先に決めてよいのです。

描画ツールを選ぼう

プレーヤーが思い思いに描いてインターネットにアップした「路線図」には、本当にいろいろなものがあって、1つ1つがかけがえのないものです。ただ、技術的な拙さがある場合には、それを指摘せざるを得ません。少なくとも「A列車で行こう9」というゲームをプレーするほどにも技術とともに生きるわたしたちには、技術や技術に対する期待や信頼の水準を保とうとする責務があります。「どうせゲームだからこのくらいでいいや」「みんな素人だから難しいことはわからなくて当然」「そんな細かいことは誰も気にしないよ」といった風潮が蔓延しないように努めるべきです。

なお、ゲーム「A列車で行こう9」はWindowsで動くソフトですからWindowsを念頭にしますが、デザインをする人にとってWindowsは決して主流でないことは承知しておく必要があります。Windowsや、Windowsで動くフリーソフトだけを使っていろいろなことができますが、「有償の業界標準のソフト」の操作性にはかないません。自宅や学校(ただし美術系でない)のPCに入っているソフトだけで何とかしようとするばかりでなく、本職のプロとなるべく同じ道具を揃えよう、あるいはわけあって道具は簡易的なものだけれど使い方は徹底してプロを真似ようという考えも大切です。

表計算ソフトである「エクセル」を使って描き、最終的に「プリントスクリーン」(スクリーンショット)して「ペイント」に貼り付け、画像ファイルにして保存するという流れでは、「エクセル」でセルの塗りつぶし(背景色)に頼って路線を描こうとするひとがいます。「エクセル」を使う場合でも、線は「線」のツールを使って引きましょう。水平と垂直だけでなく任意の角度の線が自由に引けますし、線の太さや点線(破線)などのスタイルを変えるのも容易です。(「パワーポイント」を使う場合は、最初からそうするでしょう。)

あくまでお遊びとしてはフリーソフトでじゅうぶんですから「レイヤー機能」が使えるグラフィックソフトを使いこなしてほしいものです。「レイヤー機能」をうまく使おうとしていけば、1枚の図が完成するまでのいろいろな工程を明示的に分けて考える考え方が身に付き、図の描き方(作り方)が非常に洗練されていくでしょう。少なくとも「プリクラ」を「デコ」するかのように、キャプチャしたゲーム画面そのままの画像に「ペン」のツールで(フリーハンドで)何かを描き加えるといったことは避けるようにしましょう。

なお、「路線図作成ソフト」を名乗る製品もありますが、これは会社やお店が案内図を手早く作るためのもの。本物の路線図をお手本にしながら、案内に必要な部分だけを抜粋し、本物の路線図のデザインに関する権利を侵害しないよう、適当にオリジナルとは異なるデザインにすることが目的のツールです。わたしたちがゲーム「A列車で行こう9」で遊びながら、路線図の完成形がまったく見えていない状態から試行錯誤的に使うには不向きです。わたしたちは自分の力でゼロからデザインに取り組む必要があります。わたしたちが「路線図」を描くとき、それは仕事ではありません。好きなだけ時間をかけて、いくらでも試行錯誤をして、その過程そのものを楽しみましょう。

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