(最終更新:2024年10月10日、なまらクリームたっぷり!)
このゲームには採点機能がない。ゲーム内の指標を組み合わせてじぶんで評価基準を決める必要がある。
評価指標をつくろう
本作は「都市開発、鉄道運営、会社経営の3要素を併せ持つ、都市開発鉄道会社経営シミュレーションゲーム」と紹介されているので、その3つの観点でゲームのプレーを評価してみよう。
都市開発 鉄道運営 会社経営 「産業構成比」と「電力需要」 鉄道の運行および施設の効率 いわゆる利回り いわば国語の成績 いわば理科の成績 いわば体育の成績 都市開発を評価する「都市スコア」を考える
本作の「産業構成比」は、ほとんどダジャレである。ゲーム画面に表示される「産業構成比」をそのまま円グラフにしてもまったく意味がない。「樹木」は「林業」ではないのか。「商業」と「ビジネス」の違いは何かと問えば答えに詰まる。ゲーム内では「商業」は「人口」や「乗客発生」に、「ビジネス」は「平日」と「休日」の「乗客数」に違いをつけるために使われているようである。「文化」とは何だろう。「産業構成比」という表示に惑わされず、ゲーム内で実態のある数字としてとらえなおそう。
鉄道運営を評価する「鉄道スコア」を考える
※「0.95」は誤りで正しくは「0.92」ですが、初出時のまま掲載しています。
ゲームの画面にばらばらに表示される数字や、何も言わずに所定の計算(税率など)を済ませてしまって表示される数字を元の数字に戻すなどしてから、所望のことがらをよく表す指標となるよう組み替えた。数字そのものが変わるわけではない。「売上」と「運行費用」は週や月で区切って集計し、分母とする「資産税」(評価額*0.05)も集計期間の日数で日割りにする。詳細なスコアを算出したいが数字を記録(メモ)するのに手間がかかりすぎるという問題がある。
会社経営を評価する「経営スコア」を考える
※「0.95」は誤りで正しくは「0.92」ですが、初出時のまま掲載しています。
このゲームでは「資金10兆円」を「クリア」としているが、「資金」の数字だけではほとんど情報をなさない。ここでは「修正総合利回り」を参考にした。ゲーム内の「決算情報」の画面で一覧できる数字を使った。1年度ごとに算出して、時系列にしよう。「決算情報」は30年分までしか見られない。もっと長い期間のゲームになるときは、セーブデータをこまめに残そう。(※上書きしないで「新規保存」していこう。)
評価基準を決めよう
- 複数の人に同じマップをばらばらにしばらくプレーしてもらい、ある時点での評価指標を算出してみよう
- 分布を調べ、平均(分布の中心)を「B」、平均より良いものを「A」、平均より悪いものを「C」とするようなランク分け(相対評価)をしよう
- それより細かい判定をすることができるほど優劣がはっきり決まることがらではないと理解しよう(1点でも高いほうが勝ちとするような採点をしてはならない)
ここでは「都市」「鉄道」「経営」の3つに分けて評価指標をつくった。この3つは別々のことがらであるから、それぞれにおいて採点されるべきである。国語と理科と体育の成績を合計しても意味がない。
- 都市スコア:「士農工商」を「結果」とみなせば、「文化住宅」を「原因」とみなせる
- 鉄道スコア:「車両の運行費用/走らせた編成の数」など、値の分布が対数的で扱いずらいものについて、もう少し考えてみよう
- 経営スコア:「評価額の合計」という「結果」に対して、ほかの15指標が「原因」であるとみなせる→(5年で1期ととらえ)5年目(1期の最終年度)のスコアで30年目(6期の最終年度)のスコアを予測できるか?
(初出:2020年2月29日)
※「初音ミク Project DIVA Future Tone」を参考にした。ここに記して謝意を示す。
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