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最終更新:2024年4月19日


地形仮生成の目標値

「A列車で行こう9」(PS4「A列車で行こうExp.」)の「地形の自動生成」を使ってイメージ通りの地形データをつくるには、「地形仮生成の目標値」を的確に設定する必要がある。といっても、さほど難しいものではない。まずはシナリオマップ(ニューゲーム)の中から目に留まったものを適当にプレーしてみて、だいたいこんなものだという納得ができたところで、そのマップと同じ「山の比率」「海の比率」を「地形仮生成の目標値」にセットし、それ以外のパラメータを試行錯誤的に見い出してゆく。

山・海・陸の比率

山の高度

  • 「山の高度」(Z軸の振幅)の「低」は使い出がない:なだらかな丘陵ができてもゲーム上は活かせない
  • マップ全体の山っぽさの度合いは「山の高度」ではなく「山の比率」で調節する:「山の高度」の「高」は、1つ1つの山の山っぽさ際立たせたいときに使う(ふつうは「中」にする)

海の深度

  • 「海の深度」を変えると見かけ上の「海の比率」も変動する(ように見える):「浅」にすると、平地とも湿地とも沼地とも干潟とも浅瀬とも判然としない領域が増え、「海の比率」が目標値より下がったように感じられる(場合がある)
  • 水面下の地形は目立たないので「海の深度」の「深」を常用してよいだろう(ゲーム内で「港」を造りやすくし「船」が変なところで止まらないようにするためには「深」が必須)
  • 「山」の高さは「240m」まであるので、「海」の深さも「-240m」まであるはずだが「-80m」でカットされたような地形データができてくる(ゲーム上、「-80m」の「海底」より下にはトンネルを造れない)

地形の複雑度・起伏の複雑度

  • 「地形の複雑度」(X軸とY軸の周波数)は「1+」から「3+」までが実用域:「4+」から上は折り紙のような線が出やすい。偶数より奇数がよい(「2+」を使わずに「1+」と「3+」のどちらかにする)
  • 「起伏の複雑度」(Z軸の周波数)は「9+」から「6+」まで:マップ全体では「山の比率」「海の比率」のほうが支配的だから「起伏の複雑度」は「9+」から始めて、ちょっと細かすぎてざわざわしすぎだと感じたら1つずつ下げていくとよい

ゲームから離れての数学の総合的な学習として、地形の自動生成のアルゴリズムよい入口になってくれるだろう。数学の学習には、数学ができるようになるということばかりでなく、数学で何ができるのかをよく知るということも欠かせない。

こちらもお読みください

生成例

生成例A生成例B生成例C
山の比率20%40%40%20%20%
海の比率30%20%20%50%50%
陸の比率50%40%40%30%30%
地形の複雑度1+1+1+3+1+
起伏の複雑度7+9+9+9+9+
山の高度
海の深度

このサイトでは、このページのほかに「地形の特徴・地形の複雑度」などのページでも地形の自動生成について非常に詳しく取り上げているので、このページとあわせて楽しんでもらいたい。「あかりM」「エキスパァM.」「マリネ屋M」では「地形が気に入らないときは」と題して、地形の自動生成の設定値を例示している。その通りに設定して、気に入った地形が出るまで何度でも(少なくとも50回くらい)再生成を繰り返そう。地形の自動生成によってつくられる地形データは(設定値にもよるが)非常になめらかで自然に見える。どこにもない架空の地形だけれど、いかにもどこかにありそうという感覚が生まれてくる。国土地理院の地図を読み込ませてつくる「再現マップ」とは別の意味でのリアルさを堪能しよう。

あかりM
っぽい地形にしたいとき
エキスパァM.
っぽい地形にしたいとき
マリネ屋M
っぽい地形にしたいとき
山の比率20%20%10%
海の比率30%30%40%
陸の比率50%50%50%
地形の複雑度3+1+1+
起伏の複雑度9+8+6+
山の高度
海の深度

※あえて「A列車で行こう4」(A.IV)のマップでいえば、渓谷」「練習用簡易マップ」「ジオフロント」の雰囲気である。いかにも『A列車』らしい地形の3類型である。

その他の生成例については以下を参照してほしい。

ほかの人の生成例を見てみよう

動画へのコメント

※「地形の自動生成」はA9V5の新機能ではなく、A9V1(2010年2月11日)の発売当初からある基本中の基本ともいえる機能。なお、この機能が自動で生成してくれるのは「地形」(地面の起伏と水面)だけ。『マップの自動生成』ではない。(線路や建物が自動配置されるわけではない植生も自動ではない水面は一定の高度にしかできない。)


目次


(このサイトの初版公開:2018年8月1日、地域の土地利用の初出:2018年9月28日、地形が気に入らないときはの初出:2019年7月1日、駅名のつけ方の初出:2020年2月10日)


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