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小一時間で初心者卒業。大人のA列車。ゲームならではのデフォルメを楽しむ。(最終更新:2025年6月16日)
「専門用語」と「専門知識」はイコールではありません。「用語」を覚えるだけで本作の攻略が楽になったりはしません。本作における「専門知識」とは、本作のゲームシステムを徹底して理解することです。実在する鉄道に関する知識をいくら得ても無駄です。そこはテスト範囲じゃないという言いかたもできます。「用語を覚える」ことこそが勉強なのだと信じ、「用語を覚える」という単純作業にかけた時間をテスト前に同級生とくらべられっ子比べっこしては一喜一憂し、時間をかけて覚えた用語の数、ひいては「用語を覚える」のにかけた時間という物理量を指して即物的に「理解度」と呼んではばからない人には認識を改めてもらうことにいたしましょう。「直感」というのは、実はすごいことなのですよ。
「事前知識」という呼びかたは機械学習やAIの開発でよく使われます。「事前知識」は「基礎知識」でも「前提知識」でもありません。「事前知識」と呼ぶとき、「知っていて当然だ(なぜ知らないのか)」といった言外のニュアンスはまったくありません。これから料理を始めるときに材料をぜんぶ並べるような感じが「事前知識」です。また、「事前知識」は「予備知識」ではありません。「予備」つまり「ないよりはあるほうがよい」というニュアンスはありません。ここに並べた材料はすべて、いまから始める料理でぜんぶ使うのです。材料が1つでも欠けていたら料理は完成しません。
※2009年度の気分でPowerPoint 2007を使ってみました!(2010年3月末までは2009年度です。)
「A列車で行こう9」では、「隣町」を使うとうまくいくからそれを使う、「列車タイプ」を使い分けると巨額の黒字を目指せるからそれを使う、「連結」を使うとかっこいいからそれを使う、といったゲーム上のモチベーション(ゲームの中でやってみたいと思うこと)がいろいろあります。これを盛り込んで路線網をつくっていくと、現実の鉄道より複雑で、妙に都合のいい路線網ができてしまいがちです。現実にはめったにないような『特急銀座』になるかもしれません。
何をどのくらい、現実より大げさに表現するのか、どこは現実のようにつまらなくしておくのか、というデフォルメは、あなた自身が判断して決めなければいけません。マップによって、取るべき方針が違うのは当然ですが、1つのマップの中では、一貫した方針を定めて、しっかり守るようにしましょう。
※何を隠そう、そのようにしてマップが1つたりとも完成したことがないのは、わたしである。
(…中山です?)だからといって、新しく試すこと(不慣れなこと)をいきなり新しいマップで取り組むのは失敗のもと。履きなれた靴でいろいろなことを試すためのマップと決めたマップを1つ用意しておいて、試すのはそこで、というのがおすすめです。試してみたいことが1つ出てくるたびに毎回、テンプレート「平地」で試しているのでは、ほかのこと(じぶんがすでに習得したテクニックなど)との関連が見えず、視野が狭くなりがちです。試合形式で(それまでに習得して表現した)だいたいできているマップの中で試してこそ(事前に試すということの)意味があるのです。
※テンプレート「平地」にすべて手作業でマウスで手作りした地形データより、地形の自動生成だけでつくった地形データのほうが読み込みや表示が速いということはないだろうか。もしそうなっていないなら、そうしてもらいたいものだ。
(このページの初版公開:2020年10月6日、「連絡設備費」の初出:2019年3月1日、『架空のJR線』の初出:2019年10月18日)
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